プツマイスター

プツマイスター（Putzmeister Holding GmbH）は、ドイツに本社を置く建設機械メーカーです。持株会社として、コンクリートポンプ車をはじめとする産業用ポンプや、コンクリート・モルタル作業用機械の製造・販売を子会社を通じて行っています。

創業当初の社名はKS-Maschinenbauでしたが、1963年に現在のプツマイスターへと改名されました。この社名は、ドイツ語でモルタルを意味する「Putz」と、職人を意味する「Meister」を組み合わせたものです。

2012年1月、プツマイスターは中国の建設機械最大手である三一重工と、未公開株投資会社の中信産業投資基金によって買収されました。買収後の株式保有比率は、三一重工が90%、中信産業投資基金が10%となっています。現在、プツマイスターは中国を除く三一重工のコンクリート機械事業における活動拠点となっています。

プツマイスターは、2012年1月の時点で17ヶ国に子会社を展開しており、日本法人としてはプツマイスタージャパンが存在します。

プツマイスターの製品は、世界各地の建設プロジェクトで活躍しています。特に有名なのは、2008年にブルジュ・ハリーファの建設で、700mを超える高さへのコンクリート圧送という世界記録を樹立したことです。この記録は、プツマイスター自身による記録更新でした。

原子力発電所事故への対応

プツマイスターのコンクリートポンプ車は、過去の原子力発電所事故においても重要な役割を果たしました。

1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故では、石棺による封鎖作業に10台のプツマイスター製コンクリートポンプ車が投入され、40万立方ヤードのコンクリートを圧送しました。これは、当時世界記録となる圧送量でした。

また、2011年の福島第一原子力発電所事故においても、初期段階でプツマイスターのM52 Multi-ZとM58が投入されました。その後、62m級のM62や70m級のM70も追加で投入され、事故対応に貢献しました。

ギャラリー

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出典

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外部リンク

* プツマイスタージャパン

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