プロパティ

プロパティとは

プロパティ（property）は、所有物や付帯情報など、何らかの主体に所属する物体や情報を指す言葉です。特に情報分野以外では、所有者の移転や処分が可能なものを指し、財産を意味する場合もあります。情報分野では、主体に保持される付帯情報を指します。

類義語との関係

アイテム

日本では「物」として扱われるアイテム（item）は、本来項目や品目を表す言葉であり、所有物そのものを指すものではありません。ただし、プロパティと財産品目のように併用されることもあります。

属性

情報分野では、属性（attribute）と混同されることがあります。属性は「赤い」「硬い」、または人の「誠意がある」「適応性がある」といった、主体に関する情報を表します。プロパティは単に所有されているものを指すため、属性とは意味が異なります。しかし、情報分野では付帯情報の中に属性が格納されることが多いです。

情報分野でのプロパティ

プログラミング言語以外

Windowsにおけるプロパティ:

Microsoft Windowsでは、コンピュータ、ファイル、アプリケーションの各種設定などの情報を保持した付帯情報をプロパティと呼びます。

プログラミング言語

言語の機能としてのプロパティ:

プログラミング言語には、オブジェクトの属性や状態にアクセスするための機能としてプロパティが実装されています。これにより、オブジェクトの内部データへのアクセスを制御し、カプセル化を促進することができます。

デザインパターンとしてのプロパティ（付帯情報）:

Smalltalkから始まった、オブジェクトに付随するメンバー変数の代わりに連想配列を用いる方法を指します。これは日本語で付帯情報とも呼ばれます。付帯情報は元々、派生型のために変数を用意すると変数が膨大になる画面部品(Morphic)の基底型などで使われていましたが、後に付帯情報以外の変数をオブジェクトから取り除いたSelfが生まれ、その思想を引き継いだJavaScriptも同様に付帯情報のみでオブジェクトを構成するようになりました。

Java標準ライブラリにおけるプロパティ:

Java標準ライブラリでは、`System.getProperties()`で取得できるシステムプロパティや、`java.util.Properties`や`java.util.ResourceBundle`クラスで管理できる情報、およびそれらのクラスが管理するプロパティファイルを指します。

関連用語

プロパティ (プログラミング))
フィールド (計算機科学))
メソッド (計算機科学)#アクセサ#%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B5)
カプセル化
プロパティマネジメント - 不動産の資産管理
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外部リンク

ASCII.jpデジタル用語辞典/とっさの日本語便利帳/パソコンで困ったときに開く本『プロパティ』 - コトバンク
大辞林 第三版/デジタル大辞泉『プロパティー』 - コトバンク

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