プロレスLOVE

プロレスLOVEとその魅力

プロレスLOVE（プロレスラブ）は、元全日本プロレス社長であり国際的なプロレスラーの武藤敬司が掲げるコンセプトです。このスローガンは、プロレスへの深い愛情や真摯な取り組みの思いを表現しています。ファンや選手たちに「プロレスを愛する気持ち」を抱かせるもので、武藤自身のキャッチフレーズとしても広く知られています。

プロレスLOVEの背景

この概念は、武藤が新日本プロレスで超党派ユニット「BATT」を結成した頃から本格的に提唱され始めました。当時、K-1やPRIDEといった総合格闘技が人気を集めており、プロレスは次第にその影に隠れていました。プロレス界全体が逆境に苦しむ中、武藤は新たな道を志し「プロレスLOVE」を掲げることが、自身の存在意義を示す手段だと考えました。彼は新日本プロレスから全日本プロレスに移籍する選択を行い、その後このポーズや言葉が多くの人々に愛されるようになりました。

プロレスLOVEポーズの誕生

「プロレスLOVEポーズ」は、武藤敬司が自らの理念を具体的に表現するために作り出したポージングです。このポーズは、元々アメリカのプロレス団体であるWCWの「NWOウルフパック」に由来しています。武藤はこのチームのポーズを取り入れ、自分自身のスタイルにアレンジしました。
特にシングルマッチでは仲間と結束を示すことができないため、指を唇に当て、片手を高く掲げる独特な仕草が評価され、多くのファンに親しまれています。そして、このポーズは「イーーーヤァッ」という言葉と共に行われ、武藤の象徴的な動作としても知られるようになりました。

芸能界での影響

プロレスLOVEポーズはプロレス界だけに留まらず、芸能界にも広がりを見せています。武藤と親しいものまねタレントの神奈月が火付け役となり、他のタレントたちもこのポーズを広めていきました。特に、お笑いコンビのアンガールズや、SKE48のメンバーたちがCMやイベントでLOVEポーズを披露することにより、多くの人々に浸透しています。
例えば、SKE48の松井玲奈や松井珠理奈は、KinectのCMでこのポーズを披露し、武藤から直接指導を受ける機会もありました。また、競泳選手の森田智己が大会で優勝した際にこのポーズを決めるなど、スポーツ界でもその存在感を示しました。

番組「プロレスLOVE 夜のシャイニング・インパクト」

武藤敬司が全日本プロレス社長を務めていた期間、彼の理念を表す番組「プロレスLOVE 夜のシャイニング・インパクト」がテレビ東京系列で放送されました。この番組の目的は、試合の生中継と言うよりも、視聴者にプロレス会場に足を運んでもらうことが主眼でした。放送は2004年から2005年の間に行われ、特にビッグマッチのダイジェストが多く放送され、ノーカットの試合が特別に放送されたこともありました。

結び

プロレスLOVEは、武藤敬司の情熱や意義を多くの人に伝えるための強いメッセージです。この愛情がファンや多くの人々に伝播し、プロレス文化の一部として息づいていることが、このスローガンの素晴らしい点と言えるでしょう。そして、プロレスLOVEポーズはその象徴であり、今後も多くの場面で見ることができるでしょう。

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