ホリプロ

株式会社ホリプロについて

株式会社ホリプロ（Horipro Inc.）は、1960年に創業された日本の芸能事務所です。最初は有限会社堀プロダクションとして出発し、1963年には株式会社に改組、1990年には現在の株式会社ホリプロの形態を確立しました。創業者である堀威夫氏は、タレント育成やマネジメントの分野で先駆的な役割を果たしました。

歴史と発展

ホリプロは設立以来、『芸能プロを一企業として社会に認知させたい』という理念のもと、経営の健全化を進めました。この結果、1989年に業界初の株式公開を実現し、その後、1997年に東京証券取引所2部に上場、2002年には1部へと昇格しました。ところが、2011年には経営の自由度を確保するためにマネジメント・バイアウト（MBO）を行い、上場を廃止しました。

ホリプロは、最初のタレントとして、ヒット曲で知られる守屋浩を起用し、その後も舟木一夫やザ・スパイダースといった著名なアーティストを事務所に迎え入れました。1970年代には井上陽水をはじめとするフォーク系アーティストや山口百恵、石川さゆりといった人気タレントが所属し、徐々に名声を得ていきました。

タレントの発掘と育成

ホリプロが手がける新人発掘イベント「ホリプロタレントスカウトキャラバン」は特に有名で、多くの人気タレントを輩出しています。このようなプログラムは、若手の育成に注力するホリプロの姿勢を象徴しています。また、芸能人のマネージメントにおいては、タレントの報酬支払に関して、一般的な歩合制ではなく固定給を基本とすることから、安定した収入を提供する仕組みが整っています。

現代における取り組み

近年、ホリプロは現役スポーツ選手のマネジメントにも力を入れ、様々な分野での進出を果たしています。また、アニメソングの歌唱を通じて海外での人気を得たアーティストも多く、アニメ関連の戦略を強化しています。特に、声優マネージメントやアニメビジョンの開発には力を入れており、2022年にはホリプロインターナショナルを設立しました。

さらに、ホリプロではお笑い部門にも積極的に取り組んでおり、1990年代からお笑い芸人の育成を強化するために様々な養成学校を開講しています。厳しい養成過程を経た若手芸人が大手事務所に独立することも多く、ホリプロの特色を発揮しています。

まとめ

株式会社ホリプロは、タレント育成からマネジメント、さらにはメディア制作に至るまで多岐にわたる事業を展開しています。その確固たる基盤と独自の仕組みにより、多くのアーティストやタレントを世に送り出してきました。今後も、より多様化するエンターテインメントの中で、ホリプロがどのように進化していくのかが注目されます。

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