ボブルヘッド

ボブルヘッド：揺れる頭が愛らしいフィギュア

ボブルヘッドは、頭部と胴体がバネでつながったフィギュアで、英語では"bobblehead"、"bobbinghead"、"nodder"などと呼ばれます。日本では「首振り人形」という名称でも親しまれています。ダッシュボードに飾ったり、屋外展示物として使用されたりと、様々な場所で楽しまれています。

歴史

ボブルヘッドの起源は定かではありませんが、1960年代初頭のアメリカで人気に火が付きました。当時、アメリカではプロスポーツが盛り上がりを見せており、関連グッズの一つとしてボブルヘッドが制作されるようになりました。メジャーリーグやアメリカンフットボールのチームマスコットやスター選手のボブルヘッドは、特に若者の間で人気を博し、1972年までブームが続きました。スポーツ関連以外にも、政治家やカートゥーンキャラクター、企業の広告キャラクターなどもボブルヘッドとして販売されました。

当時のボブルヘッドは、ペーパーマッシュという紙と接着剤を混ぜ合わせた素材で作られており、その多くはレゴジャパンなどの日本企業によって製造されていました。

しかし、1972年に日本でのペーパーマッシュ製ボブルヘッドの生産が終了すると、その人気は急速に衰退しました。1970年代から1980年代にかけては、プラスチック製の代替品が登場しましたが、品質はペーパーマッシュ製に及ばず、1960年代のようなブームは再来しませんでした。

1990年代に入ると、ボブルヘッドの品質は徐々に向上し、再び人気を集めるようになりました。メジャーリーグの球団がファンサービスの一環として「ボブルヘッド配布デー」を企画し、観戦者に選手やマスコットのボブルヘッドを無料で配布したことが、人気再燃のきっかけとなりました。また、複数の企業が独自にボブルヘッドの販売を開始したことも、多くの人々にボブルヘッドを認知させ、人気を定着させる要因となりました。

現在では、様々なデザインのボブルヘッドが存在し、コレクターズアイテムとしても人気を集めています。

関連情報

赤べこ - 福島県の郷土玩具。頭部が揺れる点がボブルヘッドと共通しています。
国立ボブルヘッド殿堂博物館
ボビングワールド

参考文献

Bobbing Head Dolls 1960-2000 Tim Hunter Published by krause publications
* Bobbing Head FIELD GUIDE Lou Criscione Published by kp books

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