ポケットペア

株式会社ポケットペア

株式会社ポケットペア（英: Pocketpair, Inc.）は、東京都品川区に本社を構える日本のゲーム開発会社です。2015年に溝部拓郎によって設立され、以来、独自のゲームタイトルを次々と世に送り出しています。特に『クラフトピア』や『パルワールド』など、クリエイティブな要素を取り入れた作品が注目を集めています。

会社の設立と背景

ポケットペアの創設者である溝部拓郎は、東京工業大学在学中に任天堂のゲームセミナーで参加したインターンシップ経験が大きな影響を与えています。大学卒業後、JPモルガン・チェースに勤務しましたが、若干のちに退職し、Coincheckの立ち上げや様々なWebサービスの運営に寄与しました。設立当初の開発メンバーは、溝部がセミナーで知り合った友人や大学の後輩たちで構成されています。

初のゲームタイトル『オーバーダンジョン』

ポケットペアは2019年にデビュー作としてカードアクションゲーム『オーバーダンジョン』をリリースしました。このタイトルは、人気のカードゲーム『Slay the Spire』と『クラッシュ・ロワイヤル』を融合させたもので、その革新的なゲームデザインが評価されました。2018年11月には早期アクセスが開始され、2019年には中国のパブリッシャーLeiting Gamesから販売がスタートしました。しかし、パブリッシャーとの契約問題により、アップデートが困難となり、同社は次のプロジェクトである『クラフトピア』の開発に着手することとなりました。

次のプロジェクト『クラフトピア』

新たなタイトル『クラフトピア』は、より多才なゲーム要素を取り入れることを目指し、過去の経験を生かして開発されました。このゲームは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『Minecraft』、さらには『ARK: Survival Evolved』からの影響を受けつつ、クラフトとサバイバルの要素が融合した作品となっています。2020年9月には早期アクセスが始まり、多くのプレイヤーに支持されるヒット作となりました。

『パルワールド』とその開発過程

『クラフトピア』の成功に続き、ポケットペアは2021年6月に新作『パルワールド』を発表しました。当初の計画では発表から1年ほどで完成させる予定でしたが、開発が予想以上に遅れ、2022年11月にはスマートフォン向けの『AIアートインポスター』をリリースしたり、2023年に入るとポケットペアの社内スタジオFrontside 180 Studioによる2Dアクションゲーム、『Never Grave: The Witch and The Curse』の開発も行われました。『パルワールド』は、2024年1月に早期アクセスが開始されることとなりました。

特許権訴訟

とはいえ、2024年に入ると、ゲーム『パルワールド』に関連して任天堂およびポケモンが訴訟を提起しました。東京地方裁判所において、同作が複数の特許権を侵害しているとされ、今後の動向が注目されています。

結論

ポケットペアは、革新的なゲーム開発を行う企業として、今後も多様な作品を生み出し続けることでしょう。そのクリエイティビティは、さらなるゲームの発展に寄与することが期待されています。

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