マカティ

マカティ市は、フィリピンの首都マニラの南東に位置する、メトロ・マニラを構成する主要都市の一つです。通称「マカティ」として知られ、ビジネスと金融の中心地として、フィリピン経済において重要な役割を果たしています。

ビジネスと経済の中心

マカティの中心業務地区には、シティバンク、インテル・フィリピン、マイクロソフト、ネスレといった多国籍企業が拠点を構え、高層ビル群が立ち並んでいます。このため、「フィリピンのウォール街」とも呼ばれ、フィリピンにおけるビジネスの中心地としての地位を確立しています。また、大手銀行、デパート、外国大使館なども多く集まり、金融の中心地としての側面も持っています。かつてはフィリピン証券取引所も市内のアヤラ通り沿いにありましたが、現在はタギッグのボニファシオ・グローバルシティに移転しています。

文化と娯楽のハブ

マカティは、ビジネスの中心地であるだけでなく、マニラ首都圏における主要な文化・娯楽の拠点としても知られています。多様なレストラン、ショッピングモール、エンターテイメント施設が集まっており、地元住民だけでなく観光客にも人気のエリアとなっています。

人口と都市構造

2020年の国勢調査によると、マカティの人口は629,616人で、フィリピン国内で17番目に人口の多い都市です。1平方キロメートルあたり19,336人という高い人口密度を誇り、世界でも有数の過密都市の一つにランクされています。市内の昼間人口は100万人を超えると推定されており、多くの人々が仕事や買い物、ビジネスのためにマカティに集まります。

街の特徴

アヤラ通り周辺やアヤラ・センターのあるアヤラ駅前は、マカティの中心地として賑わっています。マカティはタギッグのフォート・ボニファシオを地理的に囲む形になっていますが、近年は一体的な再開発が進められています。この地域には高層ビルやショッピングモールが集中しており、その多くはフィリピンを代表する富裕層である「アヤラ一族」によって開発されました。また、西にはリトル東京と呼ばれるエリアがあり、パシッグ川沿いには高級住宅とショッピングモールが複合したロックウェルがあります。ベル・エアやフォルブス・パークといった高級住宅街は、一般のフィリピンのイメージとは異なり、各戸にプールが付いているなど、非常に富裕層向けの住宅街となっています。マカティに住むことは、富裕層の象徴とされています。

国際関係

マカティ市は、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

台中市（中華民国）
ロサンゼルス（アメリカ合衆国）
ラマポ（アメリカ合衆国）
クルージュ＝ナポカ（ルーマニア）

関連情報

マカティ市は、健康都市連合にも参加しています。また、女優の秋元才加がマカティ市出身です。

公式サイト

マカティ市の公式サイトはこちらです：マカティ市公式サイト （英語）

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