マクセルイズミ

マクセルイズミ株式会社について

マクセルイズミ株式会社（Maxell Izumi Co., Ltd.）は、長野県松本市に本社を構える企業で、主にシェーバーやヘアケア製品、毛玉取り器などの理美容機器、さらには超高圧油圧技術を用いて電設工具を製造・販売しています。本社は、マクセルの完全子会社として、質の高い製品を提供することに注力しています。

企業の歴史

1939年に東京で創業したマクセルイズミ株式会社は、1944年に株式会社泉精器製作所として設立され、1945年には戦争の影響で長野県松本市に移転しました。同社は1956年から電気かみそり用刃の製造を開始し、その数年後には電設工具の販売を開始しました。

1965年にはヘアードライヤーの製造も始め、時代に合わせた製品を展開。1975年にはJIS適合性認証を受け、国内初の屋内配線用電線接続工具を市場に推しました。1980年代にはアジア市場への進出を果たし、1990年代には世界初の充電油圧式電設工具「E-Robo」シリーズを開発しました。

2008年にはセイコースポーツライフから理美容製品事業を譲受し、さらなる飛躍を遂げます。しかし、2009年には負債総額161億円を抱え、長野地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。その後、新たに設立された会社に電設工具と家電事業の譲渡が行われたものの、イズミブランドは引き続き市場で展開されました。

製品ラインアップ

マクセルイズミが展開する製品は多岐に渡ります。特に、電気シェーバーはIZUMIブランドを中心に販売され、2015年には「Vシリーズシェーバー」を発売し、本格的にブランド化。2020年8月には、業界初の6枚刃シェーバーが登場し、注目を集めました。また、ロングセラーとして知られる「Cleancutシリーズ」も製品の一部です。

毛玉取り器は「毛玉とるとる」として販売され、2014年モデルからは衣類を着たままでも使用できる機能が追加されるなど、利便性を追求しています。

ヘアードライヤーやヘアカッターも展開しており、特にIZUMIブランドのAllureシリーズや、共同特許を取得したCALEA復元ドライヤーは市場で高評判を得ています。

一方、工具部門においては、充電油圧式多機能工具や圧着用手動工具など、特定のニーズに応じた製品を提供。国内外の様々な規格を満たした製品群を展開し、特に屋内配線用工具はJIS認証を取得するなど、高品質が求められる分野での信頼性があります。

近年の動向

20世紀から続く変革の中で、2020年にはマクセルホールディングスが同社の発行済株式を100%取得し、完全子会社化されました。また、2022年には小型軽量の電動機械式工具「nano18」を発売し、技術革新に力を入れています。

2023年には、マクセルのライフソリューション事業がマクセルイズミに移管され、新たに九州事業所が設けられました。これにより、消費者向け事業の強化が図られています。

マクセルイズミは、今後も多様な製品開発と技術革新を追求しながら、さらに成長していく企業であり続けることを目指しています。

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