マクビティ

マクビティ：イギリスを代表するビスケットブランドの歩み

マクビティ(McVitie's)は、イギリスで広く愛されるビスケットブランドです。その歴史は、1830年にスコットランドのエディンバラでロバート・マクビティがパンの製造販売所を開業したことに始まります。当初はパンを販売していましたが、1839年、従業員のアレクサンダー・グラントが重曹を多く含む、消化に良い画期的なビスケットを開発しました。これが、現在も世界中で親しまれる「マクビティ・ダイジェスティヴ・ビスケット」の始まりです。

ダイジェスティヴビスケットから人気商品へ

ダイジェスティヴビスケットの成功を足掛かりに、マクビティは数々のヒット商品を生み出しました。中でも、1925年に発売された片面にチョコレートを塗布したビスケットは、イギリス国民に広く愛され、現在も年間7100万パッケージ以上販売されているロングセラー商品です。その人気は高く、1秒間に52枚も消費されているという驚異的な数字を記録しています。

その後も、1985年には様々なシリアルやドライフルーツを混ぜ込んだ「ホブノブ」、1987年にはミルクチョコレート味のビスケットなど、時代のニーズに合わせた新しい商品を次々と開発し、消費者の支持を獲得してきました。多様なラインナップで、幅広い層に支持されていることがマクビティブランドの強みと言えるでしょう。

日本におけるマクビティ

日本においても、マクビティは長年にわたって親しまれてきました。1973年には明治製菓（現・明治）がユナイテッド・ビスケット社とライセンス契約を結び、合弁会社「明治マクビティ」を設立。マクビティのビスケットを日本で販売開始しました。長きに渡り親しまれてきた明治マクビティによる販売は、2019年にライセンス契約満了に伴い終了しました。

しかし、マクビティの日本における人気は衰えることなく、2019年には菓子卸業者山星屋のグループ会社モントワールが「THINS」と「Nibbles」を発売。さらに、2020年には「ダイジェスティブビスケット」の販売も開始され、日本市場においてマクビティブランドは新たな展開を見せています。

英国王室御用達ブランドとしてのマクビティ

マクビティのビスケットは、その品質の高さと伝統的な製法から、英国王室御用達ブランドとして認められています。これは、長年にわたるブランドとしての信頼と実績を裏付けるものと言えるでしょう。時代を超えて愛され続けるマクビティのビスケットは、これからも多くの人々に、美味しいひとときを提供し続けることでしょう。

まとめ

1830年の創業以来、常に消費者のニーズを捉え、時代に合わせて進化を続けるマクビティ。消化に良いビスケットから始まり、今ではチョコレートや様々なフレーバー、素材を使った多彩なラインナップを展開。英国王室御用達ブランドとしての高い信頼性も兼ね備え、世界中で愛されるビスケットブランドとしての地位を確固たるものとしています。日本でも長年に渡り親しまれ、現在も新たな展開を見せているマクビティの今後の動向にも注目です。

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