マセキ芸能社
株式会社マセキ芸能社
株式会社マセキ芸能社は、日本の伝統的な芸能事務所で、戦前に浅草で創業されました。設立者は柵木政吉で、当初は「講談演芸社」としてスタートしました。戦後の1950年に、息子の柵木眞が社長に就任すると共に「株式会社マセキ芸能社」に改名し、現在に至ります。
事務所には、演芸の専門家や多くの映画業界人が所属しており、特に日本映画大学のOBが目立った存在となっています。マセキ芸能社は、多様なスタイルのタレントを抱えており、正統派のウッチャンナンチャンやバカリズム、ナイツ、かが屋といったコンビがいる一方で、出川哲朗や狩野英孝、三四郎の小宮浩信など「ポンコツ芸人」とも呼ばれる独特なスタイルの芸人も在籍しています。このポンコツ系の芸人たちは「マセキ幼稚園」と称されています。
本社は東京都台東区にあり、営業活動を行うために東京都港区にも「芝オフィス」が存在します。また、事務所主催のライブは、新宿バティオスやミニホール新宿Fu-、座・高円寺2などの会場で行われています。事務所のスタンスとして、ウッチャンナンチャンは抱き合わせ出演を避けることで知られています。この点について、バカリズムは「マセキは潔いほどバーターをしない健全な事務所」と言及しています。
芸能事務所として特異な点は、態度やマナーに対して非常に厳しい管理を行っていることです。所属タレントが遅刻したり、連絡の返信を忘れたり、歩き食いや信号無視などの行為をすると、ペナルティが課される場合があります。このペナルティは、一部の芸人にとっては「懲役」と表現されているほど深刻で、マネージャーやスタッフに見つかった場合には、事務所のライブの手伝いを1～2ヶ月行うことが求められることもあります。さらに、江上敬子（ニッチェ）によれば、ペナルティが多く蓄積された結果、若手の中には10年後まで手伝いを続けなければならない人もいるそうです。
また、マセキ芸能社の芸人たちは、2000年代半ば以降に「M-1グランプリ」や「キングオブコント」といった大型賞レースの決勝に進出することが増えてきました。しかしながら、2024年現在、優勝経験を有する芸人はまだいないという状況です。
所属タレントの種類
- - お笑いタレント
- - グループ（マセキシニアユース）
- - グループ（マセキユース）
- - ピン芸人（マセキシニアユース）
- - ピン芸人（マセキユース）
関連書籍
外部リンク
このように、㈱マセキ芸能社はその歴史、戦略、マナーへの厳格な姿勢で知られ、多くの個性的なタレントを世に送り出しています。
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