マーティン・ローレンス

マーティン・ローレンス

一九六五年四月十六日生まれ、アメリカ合衆国出身のマーティン・フィッツジェラルド・ローレンスは、俳優、映画監督、映画プロデューサー、脚本家、そしてコメディアンとして多岐にわたる才能を発揮しています。身長は百七十一センチメートルです。

幼少期とキャリアの始まり

アメリカ軍に所属していた父親の勤務地であったドイツのフランクフルトで生を受けました。六人兄弟の五番目の子どもとして育ち、七歳の時にメリーランド州ランドオーバーへ移り住みます。その翌年にはご両親が離婚され、警察官の道を選んだ父親とは、この頃からほとんど会う機会がなくなってしまったといいます。学生時代にはボクシングに打ち込み、その才能を発揮しました。

大家族の中で育ち、忙しそうに子育てをする母親を笑顔にしたいという思いが、彼がコメディの世界へ足を踏み入れる原動力となりました。その後、ニューヨークへ活動の拠点を移し、テレビ番組『cstar searh』への出演を経て、一九九二年からは自身の名を冠した冠番組『Martin』のスタートという成功を収めます。また、一九九〇年代に人気を博したコメディ番組『Def Comedy Jam』にも出演し、そのコメディアンとしての存在感を確立しました。

俳優としての活躍

俳優としては、スパイク・リー監督の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』で初めてスクリーンに登場しました。コメディアンとしての確かなキャリアを持つ彼は、その才能を生かしてコメディ映画を中心に数多くの作品に出演しています。一方で、名だたる俳優たちとの共演も多く、その存在感を示してきました。

エディ・マーフィとは、『エディ&マーティンの逃走人生』と『ブーメラン』で二度にわたり共演を果たしました。また、ジョン・トラボルタとは『団塊ボーイズ』で、ダニー・デヴィートとは『ビッグ・マネー』で共演しています。『ビッグ・マネー』では、コミカルで陽気な泥棒役を演じ、観客を魅了しました。

特に、ウィル・スミスとのコンビで主演した『バッドボーイズ』シリーズは彼の代表作の一つであり、息の合った掛け合いと迫力あるアクションシーンは世界的な人気を博しました。『バッドボーイズ』とその続編『バッドボーイズ2バッド』での熱演は、彼の俳優としての幅広さを示しています。さらに、『ビッグママ・ハウス』では、特殊メイクで巨体の女性に変装する型破りな刑事を演じ、その強烈なキャラクターは観客に大きなインパクトを与えました。

日本語吹き替え

日本で彼の出演作が公開される際には、日本語吹き替え版が製作されることも多く、主に堀内賢雄氏と江原正士氏が声優を担当することが一般的です。その他にも、山寺宏一氏、高木渉氏、神谷明氏といった実力派の声優陣が、彼の演じるキャラクターに声を当てています。

私生活

私生活においては、二番目の妻となる人物と十五年という長い期間にわたる交際を経て、二〇一〇年に結婚しました。しかし、残念ながらその後、離婚という道を選んでいます。

コメディアンとして観客を笑わせることからキャリアをスタートさせたマーティン・ローレンスは、俳優としても多大な成功を収め、ジャンルを超えてエンターテイメント界で重要な存在であり続けています。

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