団塊ボーイズ

『団塊ボーイズ』（原題：Wild Hogs）は、2007年に公開されたアメリカのコメディ映画です。監督はウォルト・ベッカーが務め、ティム・アレン、ジョン・トラボルタ、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシーといった豪華キャストが出演しています。

この映画は、オハイオ州シンシナティに住む4人の中年男性が主人公です。歯科医のダグは仕事のストレスを抱え、配管工のボビーは小説家になる夢を持ちながらも妻に頭が上がらない日々を送っています。パソコンオタクのダドリーは恋愛とは無縁、そして元実業家のウディは自己破産し妻にも逃げられてしまいました。そんな彼らは大学時代からの友人同士で、共通の趣味はハーレーダビッドソンに乗ることでした。人生に退屈を感じていた4人は、ある日、日常から抜け出し、ワイルドな冒険を求めて旅に出ることを決意します。

旅の途中、彼らは様々な困難や騒動に巻き込まれます。バイクに乗ったアウトロー集団との衝突や、思いがけないアクシデントに見舞われながらも、互いを支え合い、友情を深めていきます。このロードムービーは、中年男性たちが抱える悩みや葛藤をコミカルに描きながらも、人生における大切なものを見つけていく姿を描いています。

映画のタイトルにある「団塊の世代」は日本独自の言葉ですが、アメリカにも同様の世代現象があり、「ベビーブーマー」と呼ばれています。ただし、アメリカの「ベビーブーマー」が指す期間は、日本の「団塊の世代」よりも長く、この映画のテーマがより普遍的なものであることを示唆しています。

DVDとBlu-ray Disc版では、邦題が『WILD HOGS/団塊ボーイズ』と変更されています。また、続編の製作も予定されていましたが、残念ながら中止となりました。

映画には、『イージー・ライダー』の主演俳優であるピーター・フォンダがカメオ出演しており、主人公たちに時計を外すように促す場面は、彼が同作中で時計を投げ捨てるシーンへのオマージュとなっています。また、カスタムバイクメーカー「オレンジ・カウンティ・チョッパーズ」のCEOであるポール・タトル・シニアと、その息子ポール・タトル・ジュニアも本人役で出演しています。

日本では、ウルフルズのアルバム『KEEP ON, MOVE ON』に収録された楽曲「胸の…」が、この映画のイメージソングとして使用されました。また、同バンドのボーカルであるトータス松本が予告編のナレーションを務めました。

スタッフ
監督: ウォルト・ベッカー
脚本: ブラッド・コープランド
製作: マイケル・トーリン、ブライアン・ロビンズ、トッド・リーバーマン
製作総指揮: シャーラ・サンプター・ブリジット、エイミー・セイアーズ
撮影監督: ロビー・グリーンバーグ
美術: マイケル・コレンブリス
編集: クリストファー・グリーンバリー、スチュアート・パペ
衣装: ペニー・ローズ
音楽: テディ・カステルッチ
音楽監修: ローラ・ワッサーマン、ダイアン・ステイタ
キャスティング: アン・マッカーシー、ジェイ・スカリー

この映画は、2007年の映画としてだけでなく、ロードムービーとしても人気を博し、2008年には日本でも公開されました。日常に疲れを感じている全ての人々に、笑いと勇気を与えてくれる作品と言えるでしょう。

関連情報
2007年の映画
ロードムービー
2008年の日本公開映画

外部リンク
公式ウェブサイト（英語）
団塊ボーイズ - allcinema
団塊ボーイズ - KINENOTE
Wild Hogs - オールムービー（英語）
* Wild Hogs - IMDb（英語）

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