ミ・ナーラ

ミ・ナーラ：奈良の新たなランドマーク

ミ・ナーラは、奈良県奈良市二条大路南に位置する、観光客向けの商業施設です。かつてイトーヨーカドー奈良店があった跡地に、商業施設再生を手掛ける「やまき」によって2018年4月24日に開業しました。歴史ある土地柄を活かし、現代的な商業施設と観光要素を融合させた、奈良を代表する複合施設へと生まれ変わりました。

開業までの道のりと施設名の由来

イトーヨーカドー奈良店の閉店後、建物の所有権は「合同会社奈良平城プラザ」を経て、投資法人みらいへと移転しました。その後、「やまき」が中心となり、商業施設としての再生計画が進められました。施設名は公募によって決定され、「ミ・ナーラ」と名付けられました。この名前には、「美しい」「観る」「実り」「味わう」「未来」「皆で」という6つの意味が込められています。

開業当初は、イオン系の食品スーパー「KOHYO新大宮店」が核テナントとして営業していましたが、2021年1月に撤退し、現在はロピアがその役割を担っています。また、モンベルや島村楽器といった人気テナントも入居し、多様なニーズに対応できる施設となっています。

多彩なテナントと魅力的な空間

ミ・ナーラは、多様なテナントが揃うだけでなく、魅力的な空間も提供しています。4階には、奈良の伝統文化や歴史を体感できる「奈良祭都」があり、金魚を展示した「金魚ミュージアム」も人気を集めています。屋上階には、ビアガーデンやバーベキューを楽しめる広大なスペースがあり、2021年のリニューアルでは「タチヒビーチ」が設置され、砂浜のある屋上ステージが新たな魅力となっています。

かつては7階に簡易宿泊施設がありましたが、コロナ禍の影響で休業、その後は退去となりました。

アクセスと歴史

ミ・ナーラへのアクセスは非常に便利です。近鉄新大宮駅、近鉄奈良駅、JR奈良駅から無料シャトルバスが運行されており、公共交通機関を利用して容易にアクセスできます。また、奈良交通バスを利用することも可能です。

ミ・ナーラの敷地は、かつて長屋王邸跡に当たると言われており、歴史的な背景も持ち合わせています。前身である奈良そごう、イトーヨーカドー奈良店と同様に、奈良交通による無料シャトルバスの運行は、地域住民や観光客にとって大きな利便性をもたらしています。

イベント開催

ミ・ナーラでは、様々なイベントも開催されています。2018年4月28日から30日にかけては、「NARA MINARA IDOL FES」が開催され、多くの来場者を集めました。このイベントは、後に「伝説の（アイドル）イベント」と呼ばれるほど大きな話題となりました。

運営体制

2020年10月1日には、やまきプロパティが撤退し、運営は伊藤忠アーバンコミュニティに移管されました。PM業務はニッケ・タウン・パートナーズが引き継いでいます。

まとめ

ミ・ナーラは、商業施設としての機能に加え、観光客向けの様々な魅力を提供する複合施設として、奈良市の発展に貢献しています。歴史と現代が融合したこの施設は、奈良を訪れる人々にとって、忘れられない思い出となるでしょう。今後も、地域社会との連携を深めながら、更なる発展を目指していくことでしょう。

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