ムカデンダー

ムカデンダー

ムカデンダーは、特撮テレビドラマ『ウルトラマンタロウ』などの「ウルトラシリーズ」に現れる架空の怪獣で、その姿から「百足怪獣」とも呼ばれています。本記事では、ムカデンダーの詳細や様々なエピソードについて紹介します。

登場エピソード

『ウルトラマンタロウ』

ムカデンダーは、特に第26話「僕にも怪獣は退治できる！」において、その印象的な登場を果たします。この回では、紙芝居屋のキャラクター、笠井仙吉が地元の神社の祭り中に昔から伝わる化け物の伝説を語っている最中に現れました。彼の特徴的な能力として、首と胴体を分離・合体させること、10万度にも達する火炎を吐くこと、強力な粘性の毒糸を使用するといったものがあります。

仙吉は単独で怪獣退治に向かいますが、ムカデンダーは彼を糸で絡め取り、火炎を吹きつけて重傷を負わせます。また、ZATによる首吊り作戦に対しても自らの身体を切り離すことで回避します。街への侵攻中にウルトラマンタロウと戦闘になると、スワローキックで首を切断されながらも、各部位が独立して攻撃を続けます。最終的に唯一の弱点である頭の触角が破壊され、ストリウム光線によって首が、アトミックパンチによって胴体が倒されます。

デザインと造形

ムカデンダーのデザインは鈴木儀雄が手掛けました。鈴木は前話での造形に時間と予算がかかり困惑した経験から、本怪獣のデザインでも操演が必要な要素を盛り込んでいます。スーツは操演によって動かされる工夫が施されていますが、現場での処理によって頭部が外されることもあったようです。スーツに加え、爆発用の特殊物や実物大の右手の造形物も使用されました。

他作品への登場

ムカデンダーはその後も『ウルトラマンメビウス』や『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』などに再登場しています。『ウルトラマンメビウス』では、新たな個体として描写され、捕食時には地表に姿を現すものの、普段は地底で静かに待ち構えているという設定が加えられました。この怪獣は高い知能を持ち、人間を襲う際にはその執念深さを発揮します。

また、名前を変え、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にも登場。ここではウルトラマンベリアルの力で復活した怪獣の一体として、ウルトラ戦士たちに立ち向かいますが、最初に倒されてしまいます。

複数のバリエーション

ムカデンダーは媒体によって異なる個体が描かれ、時には別の性質を持った形で再登場します。『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』ではその死骸が発見されたり、映画では他の怪獣軍団との連携が見られるなど、多様なストーリー展開が存在します。

まとめ

ムカデンダーは、特撮ドラマにおけるユニークな怪獣キャラクターであり、多くの場面でその存在感を示してきました。彼の多様な能力や興味深いデザインは、今なおファンに愛され続けています。彼の登場したエピソードは、特撮ファンにとって記憶に残る瞬間を提供しています。

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