大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

概要

2009年12月、円谷プロダクションが制作した特撮映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』が公開されました。本作は、ウルトラ兄弟の故郷であるM78星雲の光の国を舞台に、ウルトラマンメビウスや新たなウルトラ戦士ゼロ、悪のウルトラ戦士ベリアルが率いる怪獣軍団との壮大な戦いを描いています。キャッチコピーは「とりもどせ!!銀河の光」。

本作は、特撮シリーズ『ウルトラギャラクシー[[大怪獣バトル]] NEVER ENDING ODYSSEY』の続編的な位置づけがされており、過去のウルトラマンシリーズのキャラクターが時空を超えて手を組むという新たな設定が話題となりました。特に、ウルトラマンゼロは本作で初めて登場し、ウルトラの父と母の本名が明かされるという重要な展開もありました。

キャスト

映画のキャストには、南翔太や五十嵐隼士などの『大怪獣バトル』のテレビシリーズレギュラー陣に加え、黒部進や森次晃嗣、団時朗、高峰圭二などが声優として参加しています。また、宮野真守がウルトラマンゼロの声を担当したり、宮迫博之がウルトラマンベリアルの声を務める等、本業が声優ではない著名人も多数出演しています。

特に際立つのは、『ウルトラマンコスモス』の主人公ムサシ役を演じた杉浦太陽が6年ぶりに登場することや、岡村隆史がプレッシャー星人役で出演するなど、さまざまなキャラクターが集まりました。

制作

本作は、円谷プロダクションが新体制下で制作した初の映画であり、松竹からワーナー・ブラザース映画への配給変更が行われました。新たに監督に起用された坂本浩一は、特撮の枠を超えたアクション映画の観点からの演出を目指しました。これにより、CG技術を駆使した映像表現やアクションシーンがダイナミックに展開され、従来のシリーズ作品とは一線を画す作品となりました。

ストーリー

物語は、未来の地球を舞台に始まります。数万年前にウルトラマンの星に反旗を翻した最凶のウルトラ戦士、ウルトラマンベリアルが復活し、100体の怪獣を操るギガバトルナイザーを携えて光の国を襲います。ウルトラ兄弟たちは、彼の侵攻に立ち向かうため、仲間の地球人レイの力を借りることを決意します。これにともなう様々な戦闘や友情のドラマが展開されます。

評価

本作は、大ヒットを記録し、中国でも「宇宙英雄之超銀河伝説」というタイトルで公開された際には、過去の日本映画の中で最大規模となる1,000館以上での上映が行われました。公開初日3日間での興行成績も大いに話題となり、ウルトラマンシリーズの新たな一歩を示す作品となりました。

まとめ

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』は、特撮ファンのみならず、アクション映画としても十分に楽しめる作品です。ウルトラ兄弟が団結し、悪に立ち向かう姿は、多くの人々に感動を与え、これからのウルトラマンシリーズの在り方を示唆しています。

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