メタウォーター

メタウォーター株式会社

メタウォーター株式会社（METAWATER Co., Ltd.）は、東京都千代田区に本社を置く水処理分野に特化した総合エンジニアリング会社です。2008年4月に、日本ガイシの水環境部門と富士電機の水環境部門が対等合併して発足しました。この合併により、それぞれの企業が持つ設備と技術を統合し、水処理市場で強力な地位を確立しました。特に、NGK水環境システムズが機械設備で、富士電機水環境システムズが電気設備で市場での主要プレイヤーであったため、メタウォーターは国内最大手の水処理専門企業として知られています。さらに、東京証券取引所のプライム市場にも上場しており、信頼性と業界での影響力を示しています。

沿革

メタウォーターの歴史は2007年から始まります。2月に日本ガイシと富士電機ホールディングスが基本合意書を締結し、同年4月に両社の水環境部門がそれぞれ分社化されました。そして11月、合併契約が締結され、2008年に正式にメタウォーターが誕生しました。2009年には、栗本鐵工所の連結子会社であるクリモトテクノスから環境事業を譲受し、事業の幅を広げました。

2011年には上下水道事業を支援する新しいサービス「ウォータービジネスクラウド」を開始。2013年には米国に子会社METAWATER USA, INC.を設立し、国際展開を加速させました。加えて、福岡県と北九州市との連携強化のための「北九州プロジェクト室」の設立も行われました。

2014年には、国内最大規模のセラミック膜ろ過施設である川井浄水場が竣工し、さらには独立採算型PFIにも参加。翌年からはNTTデータとの協業が始まり、技術革新にさらなる力を入れています。特に米国の水処理エンジニアリング会社Aqua-Aerobic Systems, Inc.を子会社化したことで、技術力においても国際的な競争力を強化しました。

主要事業と製品

メタウォーターは、水道分野、上下水道分野、環境分野にわたって多岐にわたる製品とサービスを提供しています。水道分野では、セラミック膜ろ過システムやオゾナイザ、計装設備などがあり、上下水道分野では高速雨水処理システムや監視制御設備を展開しています。また、環境分野においてはリサイクルプラザや流動床式炭化システムといった先進的な技術を駆使したシステムを提供しています。

国際展開と拠点

国内外に拠点を持ち、アメリカ、オランダ、ベトナム、カンボジア、シンガポールなどに展開しています。これにより、多国籍企業としての競争力を高め、国際的なプロジェクトへの参加も行っています。また、各地域に営業所や研究開発拠点が設けられており、地域特性に応じたサービスの提供が可能です。

未来への展望

メタウォーターは、これからも持続可能な水環境の実現を目指し技術革新を進めていく意向です。水処理技術の開発を通じて、環境保護と資源の有効利用に貢献していくとともに、様々な国や地域でのプロジェクトを通じて、さらなる成長を遂げることが期待されています。このように、メタウォーターは水処理分野におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しつつあります。

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