メトロイド

メトロイド (Metroid)

概要

1986年8月6日に任天堂より発売された『メトロイド』は、ファミリーコンピュータディスクシステム用のアクションゲームです。この作品は、『メトロイドシリーズ』の第1作目として位置付けられ、当時の任天堂のゲームとしては革新的なSFの世界観が魅力です。プレイヤーは遠距離攻撃を活用し、ダンジョンを探索しながらアイテムを集め、進行することが求められます。
ゲームのエンディングでは、主人公であるサムス・アランの正体が示され、物語は大きな驚きをもたらします。このゲームは、後に続くさまざまな続編へとつながる重要な位置を占めています。また、ディスクライターでの書き換え回数でも高い評価を得ており、人気が伺えます。

ゲーム内容

プレイヤーはサムスを操作し、初期状態では攻撃手段が限られています。特定のアイテムを入手しない限り進むことができない場所があり、探索がゲームの重要な要素です。エネルギーがなくなるとゲームオーバーとなり、再スタート地点からやり直すことになります。

舞台は惑星ゼーベスで、主要なエリアは3つ、さらに細分化すると5つの区域に分かれています。エリア間の移動にはエレベーターが利用され、序盤からアクセスできるエリアでは、ボスキャラクターを倒すことで先に進む扉が開かれます。ゲームをクリアするには最奥部にいる「マザーブレイン」を打倒する必要があります。

もし1時間以内にクリアすると、サムスがパワードスーツを脱ぎ、その正体が女性であることがエンディングで明かされます。この「早解き」の要素は、シリーズの他作品にも受け継がれています。

アイテムとパワーアップ

アイテム一覧

• - エネルギーボール: 敵がドロップするエネルギー回復アイテム。通常は5回復だが、特殊な敵からは20、メトロイドからは30回復します。
• - ミサイル: 弾薬補給用アイテム。通常の敵からは2、メトロイドからは30回復することが可能です。
• - 丸まり (モーフボール): サムスが球状になり、狭い通路を通過できます。
• - エネルギータンク: エネルギーの最大値を増加させるアイテムです。
• - パワービーム系のアイテム: ロングビームやアイスビームなどがあり、特定の効果を持つ攻撃手段を提供します。

エンディングの肖像

クリア時間によってエンディングは異なり、プレイヤーのパフォーマンスに応じた演出が用意されています。例えば、32時間以上かかると後ろを向いて泣く姿が見られる一方、1時間36分以内ではビキニ姿が見られるなど、クリアスピードによって大きな変化があります。

日本版と外国版の違い

日本国外版はNES用ソフトとして、ロード時間やパスワードセーブ機能の違いがあります。また、音楽やBGMも一部変更されています。

ストーリーの背景

物語はコスモ歴2000年代、銀河系が「銀河連邦」として結束している時代を舞台にしています。宇宙海賊たちが危険な生物、メトロイドのカプセルを奪い、連邦はこれを阻止するために宇宙戦士サムス・アランを送り込みます。サムスはゼーベスの内部でマザーブレインを倒し、銀河文明を救う使命が与えられます。

開発背景

本作は、任天堂の開発チームにより、初期のコンセプトから多くのアイデアを集めて作り上げられました。音楽は田中宏和が担当し、その壮大なBGMは高く評価されています。ゲームのタイトルは、「メトロポリス」からの影響も受けています。

評価

本作は多くのゲーム誌で高評価を得ており、ゲーム通信簿では19.59点（満点25点）を記録しています。その優れたシステムや広大な探索要素が、多くのプレイヤーから支持され、多数の続編へとつながりました。

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