モブ子の恋

モブ子の恋

『モブ子の恋』は、田村茜による日本の漫画作品。当初は『月刊コミックゼノン』で連載され、後に『コミックタタン』に移籍して連載が続けられています。

物語は、広島県広島市安佐南区の上安駅周辺を舞台に展開されます。作中には、フレスタ安店（現在は閉店）など、実在する施設が登場し、地域との連携も図られています。2021年には、アストラムラインとのコラボレーション企画として、スタンプラリーが開催され、ファンを中心に賑わいを見せました。

ストーリー

主人公は、これまで「モブ」と見なされがちだった平凡な女子大学生・田中信子、通称「モブ子」。彼女がアルバイト先の同級生・入江博基に恋をするところから物語は始まります。積極的な行動が苦手な信子が、勇気を振り絞り、少しずつ距離を縮めていく様子が丁寧に描かれています。明確な敵役や恋敵が登場しないのも特徴で、脇役であるモブ子の恋模様を優しく見守るような、温かい雰囲気が魅力です。

登場人物

メインキャラクター

田中信子（モブ子）
本作の主人公。愛媛県出身の女子大学生。スーパーでアルバイトをしています。内向的な性格ですが、入江への恋をきっかけに少しずつ変化していきます。社会人編では、市役所に勤務し、戸籍係として奮闘する姿が描かれています。

入江博基
信子の同級生で、アルバイト先の同僚。理系の男性で、メガネをかけています。誰に対しても優しく、穏やかな性格。信子と交際を始め、彼女の成長を優しく見守ります。大学院に進学後も、信子との関係を大切に育んでいます。

大学生編の登場人物

安部
信子のアルバイト先の後輩。恋バナ好きで、信子の相談に乗ることが多い。
早川芙美子（ふみちゃん）
信子の大学の友人。就職活動を経て、社会人としての一歩を踏み出す。
金子
信子のアルバイト先の先輩。面倒見が良く、入江とも仲が良い。
篠崎
信子のアルバイト先の先輩。サバサバした性格の美人。
店長
信子のアルバイト先の店長。金子と仲が良い。
澤村
地元の女子高生。入江に片思いをしていたが、失恋。
久世
澤村と同じ書店でアルバイトをしている高校生。澤村に思いを寄せている。

社会人編の登場人物

須藤
市民課戸籍係の女性。信子の指導係で、厳しくも愛情深い。
隅 明日香
総務課広報係の女性。信子と同期で、幼馴染の太一に恋心を抱いている。
青池 芽衣
税務課徴収係の女性。信子と同期。
塩谷 朔也
社会福祉課生活保護係の男性。信子と同期で、芽衣に惹かれている。
水越 太一
喫茶店の店長。明日香の幼馴染。
瞳
太一の元彼女。松山のレストランで働いている。

実写映画化

2023年5月、実写映画化が発表され、2026年初夏に公開予定。主演は桜田ひよりと木戸大聖が務めます。監督は風間太樹。

田中信子：桜田ひより
入江博基：木戸大聖

書誌情報

田村茜『モブ子の恋』コアミックス〈ゼノンコミックス〉、既刊21巻（2025年1月20日現在）

外部リンク

モブ子の恋 - 田村茜 - ゼノン編集部
* モブ子の恋 (@mobukonokoi) - X（旧Twitter）

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