ヤコフ・レザンツェフ

ヤコフ・ウラジーミロヴィチ・レザンツェフのプロフィール

ヤコフ・ウラジーミロヴィチ・レザンツェフは、1973年6月17日にロシアのアルタイ地方ウスチ＝プリスタンスキー地区エルバンカで生まれました。彼はロシア陸軍において中将という高い階級にまで昇進し、特にウクライナ侵攻における軍事活動で注目される存在となりました。

軍歴の概要

レザンツェフは1990年から軍に勤務し、1994年には極東高等諸兵科連合士官学校を卒業しました。この学校は、著名なソ連元帥コンスタンチン・ロコソフスキーに因んで名付けられたものです。彼はさらに2002年にロシア連邦諸兵科連合大学を卒業し、どちらの学校でも金メダルを取得しました。初めは士官候補生として小隊の指揮官を務め、その後は自動車化狙撃旅団の司令官へと昇進しました。

2010年から2011年にかけては第57独立警備隊自動車化狙撃旅団の司令官を務め、2011年から2013年には第7軍事基地の司令官を務めました。2013年には少将に昇進し、西部軍管区第20親衛諸兵科連合軍の参謀長を2013年から2016年まで務めました。2018年から2020年には中央軍管区第41諸兵科連合軍の司令官として活動し、2020年8月からは南部軍管区第49諸兵科連合軍の司令官に就任しました。2021年には中将に昇進し、シリアにおける特別作戦に従事しました。

ウクライナ侵攻と戦死

2022年、レザンツェフはロシアのウクライナ侵攻に参加しましたが、3月25日にウクライナのヘルソン州での戦闘中に命を落としました。この件に関して、ウクライナ当局と西側の情報機関は彼の死亡を確認したものの、ロシア国防省は公式なコメントを出していません。彼はロシア軍の将官として7人目の戦死者であり、中将としてはアンドレイ・モルドヴィチェフに次いで2人目の戦死者であると報じられました。中将として初の戦死者である可能性があり、この情報は注目されています。

受章歴

レザンツェフはその軍事的な功績に対して多くの勲章を受章しています。具体的には、2020年に戦功章を受章しており、2019年には祖国貢献勲章を受けました。また、アレクサンドル・ネフスキー勲章やスヴォーロフメダル、シリア軍事作戦参加メダル、さらにはアブハジアにおける勇気の勲章も受章しています。

彼の業績や経歴は、ロシア軍の中でも印象的なものであり、彼の人生は軍事史の一端を担っています。レザンツェフの死は、ロシアのウクライナ政策における一つの象徴的な出来事として、今後の議論や分析の対象となることでしょう。

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