南部軍管区

南部軍管区について

南部軍管区は、ロシア連邦軍の一部として北カフカス地方での活動を司る重要な軍事管区です。この軍管区は、2010年に北カフカーズ軍管区、黒海艦隊、カスピ小艦隊が統合されて設立されました。大統領令第1144号に基づき、ロストフ・ナ・ドヌにその司令部を置いています。

この南部軍管区は、統合運用化により作戦・戦略司令部（OSK）の形式を持ち、域内の陸海空軍部隊に指揮権を享受しています。特に、軍管区司令官はこれらの部隊を効果的に指揮する権限を持っていますが、2023年末からは各海軍艦隊が海軍総司令官の指揮下に移りました。さらに、国家親衛隊や連邦保安庁の国境警備隊などの準軍事組織に対しても指揮権を有しています。

編制について

南部軍管区は多様な部隊で構成されており、特に陸軍、航空宇宙軍、空挺軍といったセクションが含まれています。以下に部隊の詳細を示します。

陸軍

• - 第58親衛諸兵科連合軍

司令部：ウラジカフカス
- 第8独立親衛自動車化狙撃旅団
- 第17独立親衛自動車化狙撃旅団
- 第100独立偵察旅団

• - 第49諸兵科連合軍

司令部：マイコプ
- 第33独立自動車化狙撃旅団
- 第205独立自動車化狙撃旅団

• - 第8親衛諸兵科連合軍

司令部：ノヴォチェルカッスク
- 第1軍団
- 第2親衛軍団

• - 第18諸兵科連合軍

軍管区直轄部隊によって構成されています。

航空宇宙軍

• - 第4航空・防空軍

空挺軍

指揮権は最高司令部に帰属し、特に第7親衛空挺師団が重要な役割を果たしています。

司令官

南部軍管区は、これまでに複数の著名な司令官の下で運営されてきました。アレクサンドル・ガプキン大将が2010年12月から2016年6月まで、アレクサンドル・ドヴォルニコフ上級大将が2016年7月から2023年1月までその職を務めました。現在はセルゲイ・クゾブレフ大将が指揮を執っている状況です。

著名な構成員

南部軍管区には、著名な軍人も多く存在します。例えば、ウクライナでの戦闘中に報告されたヤコフ・レザンツェフ中将は、指揮官として多くの功績を残しましたが、2022年に戦死したとの報道があります。

南部軍管区は、ロシア連邦の安全保障において重要な役割を担っており、その戦略的な地理的な位置も考慮して、多様な任務を遂行しています。

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