ヤマキ

ヤマキ株式会社の紹介

ヤマキ株式会社（Yamaki Co., Ltd.）は、愛媛県伊予市に本社を置く食品メーカーで、主に削り節やかつお節といった調味料の製造を行っています。この会社の屋号「ヤマキ」は、創業当初の個人商店時代から使用されており、特に削り節では業界のトップシェアを誇ります。伊予市においては、地域を代表する企業の一つとして広く知られています。

歴史と成り立ち

ヤマキの歴史は1917年（大正6年）に遡ります。創業者である城戸豊吉氏が「城戸商店」として北山崎村（現在の伊予市）で営業を始め、削り節の製造に取り組みました。当初は「バラ削り」と称される形で小売店向けに製品を計り売りしていましたが、時間が経つにつれて小袋での販売へと移行していきました。1921年には店舗を移転し、工場を新たに設置。これにより、削り機も大幅に増設され、事業が拡大しました。

さらに、1930年には予讃線の延伸が追い風となり、製品の輸送方法を船から鉄道へと転換。この転換は、販路を拡大する契機となりました。東京支店を1936年に開設し、1935年にはさらなる工場拡張を実施し、勢いを増しました。

戦争と復興

太平洋戦争中、企業整備令によって廃業を余儀なくされましたが、1947年に個人商店として再スタートを切ります。1950年には株式会社へと変更し、1971年には「ヤマキ」という現在の社名に改称しました。それ以降、かつお節だけでなく、めんつゆやだしの素など多様な調味料を展開し、1973年以降には業界のリーダーとしての地位を確立しました。

近年の事業拡大

2007年には味の素と業務提携を結び、同社の持分法適用会社となりました。2011年には群馬県に新たな工場を建設し、製造能力を一層強化。特に液体調味料の生産に力を入れています。

企業の特徴と取扱商品

ヤマキは、花かつおやめんつゆなどの製品が特に有名で、1979年に発売されためんつゆは今でもロングセラーとして人気を誇っています。またかつお節も、厳選された素材を使用し、調理に欠かせないアイテムとして広く利用されています。現在では、乾物やめんつゆが中心の製品構成となっています。

経営理念とスローガン

「自然の味を大切にします。」というコーポレートスローガンを長年にわたり使用してきましたが、2011年からは笑福亭鶴瓶を起用した新たなスローガン「いいだし、いい鰹節。」が追加されました。そして2022年には、創業105周年を迎え「鰹節屋・だし屋、ヤマキ。」という新たなキャッチフレーズも採用されています。これにより、消費者とのコミュニケーションを一層深めています。

今後の展望

ヤマキ株式会社は、これからも消費者に愛される製品作りに邁進し、調味料市場において一層の査定を誓っています。 今後も、新たな製品開発や販路拡大を通じて、その存在感を高めていくことが期待されます。

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