ヤマサ蒲鉾

ヤマサ蒲鉾株式会社の概要

ヤマサ蒲鉾株式会社は、兵庫県姫路市に本社を置く伝統ある食品メーカーで、魚肉練り製品の代表格である蒲鉾や竹輪を製造しています。兵庫県南西部の播磨地方においては非常に名の通った会社で、近畿地方全体でもその名が知られています。社名には独自の社紋「山（ヘの字）にサ」が用いられています。

創業は1916年（大正5年）で、当初は姫路市白浜町に本社を構えていましたが、1989年に夢前町に移転しました。その後、2006年にその夢前町が姫路市に統合されたため、再び姫路市内の企業となりました。

立地と施設

ヤマサ蒲鉾の本社は、夢前川の清らかな中流域に位置しています。その隣には、食事処やショップが併設された「かまぼこ工房夢鮮館」があります。この工房では、製造工程の見学が可能な第一工場と第二工場も併設されています。工場敷地内には色とりどりの芝桜が花を咲かせるスペースがあり、特定のシーズン中には夜間も観賞ができます。

原材料の調達

昔は近くの播磨灘から原材料を調達していましたが、現在では多様な地域から素材を仕入れています。具体的には、スケソウダラはアメリカのベーリング海、ハモは中国、イトヨリダイはタイから調達しています。さらに、オーストラリアにも現地法人を設立し、国際的に事業を展開しています。

マーケティング活動

地元のメディアであるサンテレビやラジオ関西、Kiss-FM KOBEではCMを流し続けており、以前は関西テレビ『ノンストップゲーム』のスポンサーとしても知られています。また、関東地方ではニッポン放送でのCMも展開していました。製品パッケージには、マスコットキャラクターの「さっちゃん」のイラストが描かれており、親しみやすさを感じさせます。ただし、ヤマサ醤油のロゴとの混同を避けるため、サの部分はデフォルメをせず、そのままの形状で使用しています。

主な製品

ヤマサ蒲鉾は、多彩な製品ラインを展開しています。

• - 蒲鉾
• - 竹輪
• - 揚げ蒲鉾
• - カニ風味蒲鉾
• - グラタン
• - こんにゃく
• - ごぼう天

これらの製品は近畿地方を中心に、東海、北陸、関東、さらには台湾へと広がりを見せています。

歴史

ヤマサ蒲鉾の歴史は以下のように歩んできました：

• - 1916年: 現在の姫路市白浜町で創業。
• - 1953年: 法人設立、ヤマサ蒲鉾有限会社となる。
• - 1962年: 株式会社化。
• - 1984年: 夢前町に第一工場が完成。
• - 1989年: 第二工場完成。本社を夢前町に移転。
• - 1996年: 雪彦温泉を営業開始。
• - 2004年: かまぼこ工房夢鮮館が開業。
• - 2013年: 西二階町商店街に無人のアンテナショップ「さっちゃんの家」をオープン。

まとめ

ヤマサ蒲鉾株式会社は、長い歴史を有し、地域に根ざした企業で、これからも品質の高い製品を多くの人々に提供していくことを目指しています。

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