ヤマトプロテック

ヤマトプロテック株式会社

ヤマトプロテック株式会社（英称：YAMATO PROTEC CORPORATION）は、東京都港区白金台に本社を置く防災機器の総合メーカーです。この会社は消火器に始まり、時代とともに多様な防災設備を提供してきました。その起源は1918年に遡り、創業者の乾音松元社長によって、泡消火剤の発明からスタートしました。

社名の由来と企業理念

「ヤマト」という名称は、日本の古代神話に登場する英雄・日本武尊（ヤマトタケルノミコト）から来ています。彼が敵の放った火を草薙剣で鎮めた伝説が、会社の防災に対する姿勢と結びついています。また、「プロテック」（PROTEC）は、専門家（PROFESSIONAL）、防御（PROTECTION）、提案（PROPOSAL）、科学技術（TECHNOLOGY）の4つの要素を反映した言葉であり、企業の使命を表現しています。

会社概要と事業所

本社は東京都港区に位置し、大阪支社を含む全国の各地に支社や支店を有しています。名古屋、札幌、仙台、さいたま、静岡、中国、四国、福岡など、多くの支社が顧客に迅速なサービスを提供しています。さらに、消火器や消火装置の製造を行う大阪工場と東京工場、そしてベトナム工場も運営しており、国内外での生産体制を構築しています。

研究開発と革新

ヤマトプロテックの中央研究所（R&Dセンター）では新しい防災技術の研究開発が行われており、社会の安全を守るために取り組んでいます。過去には、ABC粉末消火器の開発や、新型蓄圧式消火器の上市、マイクロフォグ消火システムの導入など、数多くの技術革新を実現してきました。これらの製品は、消防法に基づく厳しい試験をクリアし、信頼性の高いものとされています。

国際展開と会社の歴史

ヤマトプロテックは国内だけでなく、海外展開にも力を入れています。ベトナム、台湾、タイ、中国大連などに子会社を設立し、アジア各国における防災機器の供給を拡大しています。この国際的な成長は、創業からの100年以上にわたる歴史的な歩みの結果です。特に、消火器市場においては技術的な先駆者としての地位を固めてきました。

事業の多様性と製品群

ヤマトプロテックの提供する製品は多岐にわたります。水系消火設備、泡消火設備、ガス系消火設備、粉末消火設備など、ニーズに応じた多種多様な防災設備を取り扱っています。また、厨房用自動消火装置や住宅用消火器など、市場の要求に応じた特化型の製品も多数展開しています。これにより、個々の顧客ニーズにも応えることが可能です。

環境への取り組み

環境問題への意識も高く、「YP環境宣言」を発表し、エコな製品の開発にも努めています。再生消火薬剤の使用やリサイクルセンターの設立など、持続可能な社会を目指した取り組みを行っています。

結論

ヤマトプロテック株式会社は、長い歴史を持ちながらも常に革新を追求し、防災分野において信頼性の高い製品を提供し続けています。今後のさらなる成長と技術革新が期待されます。

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