ユニバーサルシティ駅

ユニバーサルシティ駅の概要

ユニバーサルシティ駅（ユニバーサルシティえき）は、大阪市此花区に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅です。桜島線（JRゆめ咲線）の一部であり、駅番号はJR-P16です。この駅はユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）の最寄り駅として設計され、開園に先立って2001年に開業しました。仮駅名は「此花臨海駅」で、駅全体のデザインは帆船をイメージしています。その外観は流線形を特徴としており、駅舎は設計者の安藤忠雄による独特の美しさを持っています。さらに、当駅は第2回近畿の駅百選に選ばれています。

歴史

ユニバーサルシティ駅の開業は2001年3月1日で、同日には駅レンタカー営業もスタートしました。この時に桜島線には「JRゆめ咲線」という愛称も導入されました。その数週間後の3月31日には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開業しました。以降も、駅レンタカーの営業は2003年まで続き、その後はICカード「ICOCA」の利用が開始されるなど、様々な進化を遂げてきました。2018年には駅ナンバリングが導入され、2019年にはみどりの窓口の営業が終了し、代わりに自動券売機が利用できるようになりました。

駅構造

ユニバーサルシティ駅は地上に位置する相対式ホーム2面2線を有し、橋上駅舎があります。特徴的な屋根は白い膜構造で、帆船を模した流線形のデザインが施されています。ホームの構造はシンプルですが、双単線運転にも対応できるような工夫がなされています。改札口は1箇所で、日本語と英語の放送が流れ、訪れる人々に親しみやすいサービスが提供されています。また、この駅は株式会社JR西日本交通サービスによって業務委託されており、ICOCAなどの電子マネーにも対応しています。

利用状況

2022年度のデータによると、ユニバーサルシティ駅の1日平均乗車人員は30,615人で、JR西日本の駅の中で21位という利用状況です。開業以来、訪れる人の数には波がありましたが、2010年代に入ってからは急激に利用者が増加しています。特に、COVID-19の影響を受けた一時期を除き、最近では利用客の数が再び増え、最高記録を更新しています。

駅周辺

周辺はユニバーサル・スタジオ・ジャパンやユニバーサル・シティウォーク大阪があり、観光客に人気のスポットです。その他にも、ホテルが増え始めており、分譲マンションの建設も活発化しています。主なホテルには、ホテル近鉄ユニバーサル・シティやオリエンタルホテル ユニバーサル・シティなどがあります。地域の交通も充実しており、大阪シティバスや京阪バスが運行されています。

その他

ユニバーサルシティ駅は、アメリカにあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの最寄駅名と同じであることも興味深い点です。さらに、特急「ユニバーサルエクスプレス」は、春休みや夏休みなどの多客期に運行されていましたが、近年はその運行がなくなっています。これらの特性から、ユニバーサルシティ駅は観光とビジネスの両方に寄与する重要な役割を果たしています。

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