ユーロジー

ユーロジー（Eulogy）とは、人物や事柄を賞賛する演説、または文章のことです。ギリシャ語の「εὐλογία（eulogia）」に語源を持ち、「良い言葉」や「賞賛」といった意味合いを含みます。

特に、亡くなったばかりの人々に向けて捧げられる追悼演説や弔辞として用いられるケースが多く見られます。葬儀の一環としてユーロジーが読まれることもありますが、宗教や宗派によっては、その伝統や教義からユーロジーを認めない場合もあります。

一方で、ユーロジーは必ずしも死者に限定されるものではありません。誕生日などの特別な機会に、存命中の人物を称賛する目的でユーロジーが用いられることもあります。これは、その人の功績や人となりを祝福し、敬意を表する表現として活用されます。

ユーロジーと混同されやすい言葉として、エレジー（悲歌）が挙げられます。しかし、エレジーは死者に捧げる詩であり、ユーロジーとは明確に区別されるべきものです。また、亡くなった人の生涯を伝記や新聞などの出版物で伝える追悼記事（Obituary）や、葬式そのものを指すobsequiesも、ユーロジーとは異なる概念です。

ユーロジーは、対象への深い敬意と愛情を込めて、その生涯や功績を称えるものです。追悼の場においては、故人の人となりや思い出を語り、参列者の心に温かい光を灯す役割を果たします。また、存命中の人物へのユーロジーは、その存在を祝福し、これからの人生へのエールを送る意味合いを持ちます。

関連用語

追悼演説
エレジー
エピタフ
Obituary（追悼記事）
* Panegyric（賛辞）

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