ライサンダー

シューティングゲーム『ライサンダー』の魅力

ゲームボーイ用シューティングゲーム『ライサンダー』は、1991年2月8日に日本物産によって発売されました。この作品は、同社がゲームボーイに進出するための第1弾として登場し、シンプルながらも奥深い操作感が評価されています。

ゲームの概要

『ライサンダー』は、3Dダンジョン型のシューティングゲームであり、全20ステージから構成されています。プレイヤーは十字キーを使用して前進や後退、左右に旋回しながら、敵を撃破していきます。攻撃は2種類あり、Aボタンで通常弾を、Bボタンでサブウエポンを使って攻撃を行います。

プレイヤーは3種類の攻撃機から選択できます。「WOLF」はバランスの取れた安定感を持ち、「BEAR」はパワー重視でやや遅め、「EAGLE」はスピードが重視されるもののパワーは劣ります。この多様な選択肢が、プレイヤーに戦略を考える楽しさを与えています。

ステージをクリアするためには、制御パーツを4つ集めるか、敵を全滅させる必要があります。通信ケーブルを使用することで対戦モードも楽しめ、プレイヤーは自身でマップを作成できる点も特徴的です。しかし、シンプルな背景や難易度の低さからシューティングゲームとして賛否が分かれることもあります。

ストーリー

物語の舞台は西暦209X年、東京シティで発生した異変が描かれています。中央情報局のコントロールセンターが暴走し、警備ロボットが制御不能に。これにより、都市は恐ろしいコンクリートジャングルと化し、人々は恐怖に包まれました。政府はこの事態を収拾するため、特殊戦闘チームを派遣し、コントロールセンターの機能を回復させる任務を託けます。

スタッフと評価

ゲームの特色を支えたスタッフには、デザイナーのK.KAWAHARA、プログラムを担当するA.DADADA、グラフィックを担当したH.WADA、音楽を製作した吉田健志などが名を連ねています。

評価については、ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点を獲得。また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、18.46点（満30点）というスコアを得ています。賛否はありますが、プレイヤーからの評価は一定程度に落ち着いているといえるでしょう。

まとめ

『ライサンダー』は、そのシンプルな操作と魅力的な選択肢により、多くのプレイヤーに親しまれてきたゲームです。シューティングゲームを初心者にも楽しめるように設計されており、独特の3Dダンジョン体験を提供しています。特に、対戦モードが用意されている点は、友人と楽しむ要素を加え、プレイヤー同士のコミュニケーションを促進する役割も果たしています。

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