ラスベガス・サンズ

ラスベガス・サンズの概要

ラスベガス・サンズ（Las Vegas Sands、NYSE: LVS）は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスに本社を置く統合型リゾート運営会社です。この企業はシェルドン・アデルソンによって設立され、彼の死後は妻のミリアム・アデルソンとその家族が経営を引き継いでいます。

歴史

ラスベガス・サンズは1988年に設立されました。1996年に閉鎖されたサンズ・ホテルの跡地には、1999年に「ベネチアン」がオープンし、以降同社は急速に成長していきます。2007年にはマカオに世界最大のホテル「ザ・ベネチアン・マカオ」を開業し、アジア市場への進出が本格化しました。

2014年には、アデルソンCEOが日本での大規模投資を検討していると発言し、それ以降日本での事業展開を視野に入れた動きが見られました。特に、2017年には当時のアメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプが日本の安倍晋三首相に対し、ラスベガス・サンズに対するカジノ免許の交付を求めたと報じられ、企業の政治的な影響力も浮き彫りとなりました。

さらに、2018年には日本における特定複合観光施設区域整備法の成立を歓迎する発表がありましたが、2019年には大阪での統合型リゾート計画を見送り、東京と横浜に集中する姿勢を示しました。結局、2020年5月には日本におけるカジノ設立の計画を断念したことが明らかになりました。

2022年に入ると、ラスベガスの「ザ・ベネチアン・リゾート」をApollo Global Management及びVICI Propertiesに売却し、これによりラスベガスに所有施設がなくなるという大きな変化を迎えました。

主な運営施設

ラスベガス・サンズが運営している主な施設には、以下のようなものがあります：

• - ベネチアン（ラスベガス、1999年開業）
• - サンズ・エクスポ・アンド・コンベンション・センター（ラスベガス、1990年開業）
• - ザ・パラッゾ（ラスベガス、2007年開業）
• - サンズ・カジノ・リゾート・ベスレヘム（ペンシルベニア州ベスレヘム、2009年開業）
• - サンズ・マカオ（マカオ、2004年開業）
• - ザ・ベネチアン・マカオ（マカオ、2007年開業）
• - コタイ・アリーナ（マカオ、2007年開業）
• - サンズ・コタイ・セントラル（マカオ、2011年開業）
• - ザ・パリジャン・マカオ（マカオ、2016年開業）
• - マリーナベイ・サンズ（シンガポール、2010年開業）

専用機の運航

ラスベガス・サンズでは、主に経営陣や大口顧客を対象としたプライベート専用機の運航を行っています。これらの航空機はすべてラスベガスに位置するハリー・リード国際空港を拠点として運用されています。2022年9月時点では、さまざまな機材が運航されており、企業の国際的なビジネスを支える重要な役割を果たしています。

このように、ラスベガス・サンズはリゾート業界において影響力を持つ企業として、地域の経済にも大きな貢献をしていることがわかります。今後の展開や事業戦略にも注目が集まります。

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