ラブブ

ラブブ：愛されるモンスターエルフの魅力

1. ラブブとは

ラブブ（中国語: 拉布布、英語: Labubu）は、香港のデザイナーである龍家昇（カシン・ロン）が創造したキャラクターで、モンスターエルフをテーマにしたぬいぐるみのブランドです。中国の小売業者ポップマート（泡泡玛特、Pop Mart）によって独占的に販売されており、ラブブはシリーズに登場する主人公の名前でもあります。彼のデザインは、北欧の神話や伝承に強く影響を受けています。

2. ラブブの歴史

2015年に誕生したラブブは、龍家昇が幼少期に魅了された物語『ザ・モンスターズ』のキャラクターの一部として登場しました。2019年にポップマートとのコラボレーションにより、その存在感が一層高まり、収集家の間で爆発的な人気を得ることになりました。この提携によって、多くの人々がラブブを知るきっかけとなりました。

3. デザイン特徴

ラブブは、特徴的な丸い体とふわふわの毛皮、大きな目、尖った耳、そしてイタズラっぽい笑みを浮かべた鋭い歯が印象的なキャラクターです。おどけた表情が魅力的であり、少し獰猛さも持ち合わせています。ラブブの仲間には、モココ、パト、スプーキー、タイココ、ジモモといった他のキャラクターも存在し、これらは「ザ・モンスターズ」という共通の種族に属しています。デザインはそれぞれ異なり、バラエティ豊かなアイテムが展開されています。

4. 商品展開とシリーズ

ラブブのぬいぐるみは、テーマ別にプロデュースされたガシャポン形式で販売されることが多いです。各カプセルには、そのシリーズの中からランダムに選ばれたぬいぐるみが入っています。最初のキーホルダーシリーズ「Exciting Macaron」は2023年に登場し、その後も「Have a Seat」や「Big into Energy」といった新しいシリーズが次々とリリースされていきました。

5. 人気の広がりと影響

ラブブは、2024年4月にBLACKPINKのリサがキーホルダーを付けている姿が注目された影響で、特にタイ王国や他の東南アジア諸国、東アジアでも認知度が急速に上昇しました。その後、ポップマートの中間報告によると、ラブブシリーズの売上高は63億元（約8億7,000万ドル）に達しました。アメリカでも人気が急増し、著名人であるリアーナがラブブを身に着ける姿が目撃され、話題となっています。

6. イギリスでの混乱

2025年5月には、イギリスにおいてラブブの人気があまりに高くなり、行列や混雑、場合によってはけんかといった混乱が発生したため、ポップマートは店舗での販売を一時停止する決定を下しました。この中で、オンライン販売は通常通り行われることも発表され、安全面を考慮しての判断でした。

7. アニメ化と今後の展望

ラブブは2025年半ばにアニメ化されることが決まり、156話の短編シリーズが放送予定です。このキャラクターの人気は日本にまで広がりつつあり、フリマアプリでは取引額が急増しています。一方で、偽物の流通も増加しているため、鑑定サービスに対する需要も高まっています。これからのラブブの動向に注目が集まっています。

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