ラメ

ラメとは、金銀糸や金属箔を施した糸、またはそれらの糸を織り込んだ織物の総称です。

語源

語源はフランス語の「Lamé」に由来し、これは刃（blade）の意味のほかに、薄板や箔を意味します。この「Lamé」から、箔を施して金属のような光沢を持たせた糸をラメ糸と呼ぶようになり、さらにラメ糸を織り込んだ織物もラメ生地と呼ばれるようになりました。箔の施し方や糸の撚り方、織り方によって、独特のキラキラとした質感が生まれます。微細な金属粉（ラメ粉）を表面塗装して光沢を出すものも、同様にラメと呼ばれます。

織物としてのラメ

ラメ糸は、高級なものでは絹糸に、一般的なものではレーヨンやナイロン糸に金属箔を巻き付けて作られます。現在では、大量生産に適した真空蒸着されたものが主流となっています。織物においては、柄を構成する色の一つとして、または刺繍糸として使用されます。ラメ糸だけで織られた生地は光をよく反射し、非常に目立つため、舞台衣装などに用いられることが多いです。

塗料としてのラメ

塗料としては、キラキラとした光沢を出すために使用されます。同様の目的で使用されるものとして、雲母を使ったパール塗料がありますが、ラメ塗料はパール塗料よりも粒子が粗いため、より強い輝きを表現できます。この特徴から、ラメ塗料は装飾的な用途で広く利用されています。

ラメの種類

ラメは、金属箔の種類、糸の素材、織り方、塗料の粒子サイズなどによって、様々な種類が存在します。それぞれの特性を活かすことで、多様な表現が可能となり、ファッション、舞台、工芸など、幅広い分野で活用されています。

注意点

ラメ製品は、摩擦や洗濯によって光沢が失われたり、剥がれたりすることがあります。そのため、取り扱いには注意が必要です。特に、繊細な素材にラメが施されている場合は、専門業者によるクリーニングを推奨します。

関連事項

金銀糸
雲母
スパンコール
グリッター

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