リアアメリア

リアアメリアの競走馬人生

リアアメリア（欧字名:Ria Amelia）は、2017年2月21日に北海道安平町のノーザンファームで誕生した日本の競走馬です。彼女は重賞での複数回の勝利を収めた才能あふれる馬で、特に2019年のアルテミスステークスや2020年のローズステークスが印象的な成績と言えます。彼女の馬名は「母名の一部」と「愛されるもの」を意味する女性名から名づけられています。

誕生からデビュー前

リアアメリアは、母馬に名牝と称されるリアアントニアを持ち、この母馬も2013年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズでの勝者です。リアアメリアはその第2子に当たります。募集は一口馬主法人「シルクホースクラブ」から行われ、総額7000万円という高額で取引されました。育成時には、ノーザンファーム空港牧場でしっかりとした調教を受け、調教主任の窪田淳は彼女の将来性を高く評価しており、同じく厩舎長の飯野義勝もその成長を楽しみにしていました。

2歳シーズン（2019年）

2019年、リアアメリアは3月に栗東・中内田充正厩舎に入厩しました。デビュー戦は令和改元後初の新馬戦として6月1日に行われ、川田将雅騎手が騎乗しました。彼女は単勝1.2倍の圧倒的1番人気でしたが、スタートで出遅れ、最後方からスタートするも、直線での強烈な伸びを見せつけ、結果的に2着馬に8馬身差をつける勝利を収めました。この順調な立ち上がりを受けて、10月26日のアルテミスステークスへも期待がかかりました。

アルテミスステークスでは、再び圧倒的な人気を背負いながら道中苦戦する場面もありましたが、直線での進出から再び勝利を手にしました。これにより、彼女は重賞制覇を果たしました。しかし続く阪神ジュベナイルフィリーズでは、他の強力な馬たちとの対戦に苦しみ6着という結果となり、そこには何かしらの課題が残りました。

3歳シーズン（2020年）

3歳となったリアアメリアは、桜花賞に出走しますが10着という結果に終わります。しかし、優駿[[牝馬]]（オークス）では8番人気ながら4着に入賞し、存在感を示しました。秋にはローズステークスに出走し、競馬の競技レベルを再確認させる走りを見せ、無敗の牝馬二冠馬デアリングタクトに続く強さを証明しました。このレースでは、好位をキープしながら先行し、2馬身差での勝利を飾り、秋華賞の出走権を獲得しました。

4歳から引退まで

2021年は4か月の休養を経て復帰したが、その後は精彩を欠くパフォーマンスが目立ちました。中山牝馬ステークスや阪神牝馬ステークス、さらにヴィクトリアマイルでも振るわず、低迷の時期が続きました。2022年にはハンデ重賞に出走し、良い走りを見せましたが、その後の成績には波がありました。2023年1月の愛知杯をもって現役を引退し、今後はノーザンファームで繁殖牝馬としての道を歩むことが決まっています。リアアメリアの競走生活は、期待された才能が多くの場面で発揮されたものの、厳しい競馬の世界を体験したものでもありました。

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