りりあん

りりあん：多才な元グラビアアイドル、その軌跡

りりあん（Lyrian）は、1985年9月21日生まれ、イタリア・ミラノ出身の元グラビアアイドル、元歌手です。本名は未公表。身長153cm、血液型はA型。B85 W58 H86というスリーサイズを持ち、最終学歴は短大卒です。

デビューとアイドルファンド

2005年2月23日、写真集、イメージDVD、音楽CD（シングル）を同時発売し、華々しくデビュー。当時、アイドルを投資対象とするアイドルファンドの対象となったことで、大きな話題を呼びました。彼女のデビューは、従来のアイドル像とは異なる、新しいビジネスモデルの可能性を示唆しました。

ピュアリティーズへの参加と活動の幅

2006年には、中野系アイドルユニット「ピュアリティーズ」にメンバーとして参加。しかし、メジャーデビューDVD発売直後に卒業。その後は、撮影会やインターネット関連メディアを中心に活動を展開し、地上波テレビの連続ドラマやラジオでのレギュラー番組に出演するなど、活動の幅を広げました。2008年には舞台にも挑戦しています。

所属事務所は「アンフィックスエンターテイメント」、K-pointと業務提携していました。レコードレーベルはジャパンデジタルコンテンツでしたが、ファンド終了後に製作されたイメージDVDはGPミュージアムソフトから発売されました。

引退とその後

2011年5月1日付で芸能界を引退。2014年9月21日には、自身のブログで結婚披露宴を挙げたことを公表し、ファンを喜びで包みました。2015年9月1日に第一子となる女児を、2017年8月5日には長男を出産し、現在は二児の母として幸せな家庭を築いています。

特徴とエピソード

ミラノで中学生時代までを過ごしたことから、イタリア語が堪能です。両親はともに日本人。幼い頃から日本の女性アイドルが好きで、秋葉原などで開催されるアイドルイベントにも観客として参加していたそうです。アイドル評論家を目指し、中森明夫に写真付きで弟子入りを志願したところ、中森氏の勧めで自身がアイドルとしてデビューすることになったというエピソードも持っています。

デビュー当初は、「萌え」や「妹」をコンセプトに、猫耳を付けたり、ネコやセーラー服、メイド服などをモチーフとした衣装を着用。DVDでは視聴者に対して「お兄ちゃん」と呼びかけるなど、徹底したキャラクターを演じていました。会話の語尾に「にゃん」を付けることも多く、その特徴的な話し方は、バラエティー番組で司会者から突っ込まれることもありましたが、一方で、その語尾をすぐに忘れてしまう一面も持ち合わせていました。

MEGUMIに毒舌を吐いたり、レギュラー出演したインターネットラジオ番組『おしゃべりやってまーす』では、持ち前の口調を発揮。共演者の豊岡真澄や、元AKB48の浦野一美とも親交が深く、公私にわたり交流がありました。

アイドルファンド

アイドルファンドは、新人アイドルの育成を金融商品化したもので、投資家から集めた資金で写真集、音楽CD、イメージDVDなどを製作し、その売上に応じて利益を分配する仕組みです。

りりあんの場合は、ジャパンデジタルコンテンツ信託が開発し、ジェット証券が募集したアイドルファンド第2弾として、1500万円の資金を集めました。2005年初頭に開始され、2007年3月末に終了。この間、写真集2冊、音楽CD（シングル）2タイトル、イメージDVD4タイトルが発売され、最終収益は1514万8269円（1口あたり5万494円23銭）となりました。

金融商品としては必ずしも成功とは言えませんでしたが、ファンクラブ的な要素も持ち合わせており、運用実績と出資者の満足感は必ずしも比例するものではありません。しかし、りりあんの場合、ファンド開始後の出資者へのフォローが不足していたため、不満を持つ出資者もいたようです。

多岐にわたる出演作品

テレビドラマ、映画、ラジオ、舞台、携帯サイト、声優など、様々な分野で活躍しました。特に、テレビ朝日のドラマ「特命係長 只野仁」では、メイド喫茶従業員やバーのバイト役を演じ、印象的な存在感を示しました。

ディスコグラフィー

シングル:
サクライロ（2005年）
LOVEだニャン〜あたしがネコになったら〜（2005年）

DVD:
萌えドル誕生!（2005年）
こんにちわっち（2005年）
りりあんドール（2006年）
ちゃお♥ちゃお（2006年）
黒猫（2007年）
和・み・り・あ・ん（2008年）
ラブ・ジェラート（2010年）
swinution（2011年）

写真集:
萌えドル誕生!（2005年）
LOVEだニャン（2005年）

りりあんは、その短い活動期間の中で、グラビアアイドル、歌手、女優として多岐にわたる才能を発揮し、多くのファンを魅了しました。彼女のユニークなキャラクターと、常に新しいことに挑戦する姿勢は、多くの人々に勇気を与え続けています。

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