レアジョブ

株式会社レアジョブについて

株式会社レアジョブは、東京都渋谷区に本社を構える企業で、主にオンライン英会話サービスを展開しています。特に「レアジョブ英会話」として知られるこのサービスでは、Skypeを利用してフィリピン人講師との英会話授業を受講することが可能です。これは、個人会員数では国内最大手となっており、これまでに約15万人の累計会員を誇っています。また、法人向けのサービスもあり、2021年3月時点で3,100社以上の企業に導入されています。

設立とサービスの拡大

レアジョブは、開成中学校・高等学校の同級生である加藤智久さんと中村岳さんによって2007年11月に設立されました。最初のサービス開始から、フィリピン大学に在籍または出身の約3,000人の講師を採用し、フィリピン国内で自宅から授業を行う体制を整えました。これにより、全国各地から多様な講師を集めることが可能となり、質の高いサービスを提供しています。

当初は受講可能な時間が限られていましたが、2013年には毎日朝6時から深夜1時まで授業を受けられるように時間を拡大しました。これは利用者の利便性を考慮した重要なステップでした。また、当社のビジョンとして、「日本人1000万人が英語を話せるようになる」ことを掲げており、2013年から2016年にかけて目指す会員数の目標を60万人に設定しています。これは企業としての成長意欲を示していますが、同時に日本における英語教育の広がりを意図しています。

企業成長と不正アクセス事件

レアジョブはその成長過程の中で、中国語会話サービスに試みましたが、市場ニーズが合わず撤退するという判断を下しました。これにより、オンライン英会話サービスに注力することができ、業務提携や上場などの重要なマイルストーンを経て、成長を続けています。

しかしながら、2012年2月には不正アクセスによるセキュリティ事故が発生しました。約11万人の個人情報が流出した可能性があるこの事件は、当時の会員や無料体験の登録者に影響を与えました。その後の調査で、複数回の不正アクセスが確認され、5月にサービスを一時停止する事態となりました。この事故は、氏名や生年月日、メールアドレスなどの個人情報が外部に閲覧される状況を引き起こし、利用者にとって不安をもたらしました。しかし、重要な決済情報は流出せず、2次被害の報告もありませんでした。

重要な沿革

レアジョブの歴史を振り返ると、2007年の設立以降、いくつかの重要なポイントがありました。例えば、2011年5月にはKDDI株式会社と業務提携を結び、2014年には東京証券取引所マザーズに上場を果たしました。これに続き、2015年8月には三井物産株式会社との資本・業務提携を結び、その後も2019年には東京証券取引所第一部へ、2022年にはプライム市場への市場変更を行っています。そして2023年にはスタンダード市場に市場を変更しました。

このように、レアジョブは多くの変革と挑戦を経て、現在に至るまで成長を続けている企業です。今後もさらなるサービスの充実を図りながら、多くの人々の英語学習を支援していくことでしょう。

もう一度検索