レシステンシア

レシステンシア：彫刻の街、アルゼンチン北東部の中心都市

レシステンシアは、アルゼンチン北東部、パラナ川西岸に位置するチャコ州の州都です。人口は約30万人（2010年）で、対岸のコリエンテスとは双子都市として一体的な都市圏を形成しています。

歴史

この地には元々Guaycuru人が居住していましたが、キリスト教の伝道に抵抗したため、ヨーロッパ人の本格的な植民は19世紀末まで遅れました。1878年1月27日に市の建設が始まり、首都として定められました。同年にはイタリアからの移民団が到着し、その後の移民もイタリア人が多かったため、街にはイタリアの文化が色濃く残っています。

気候

レシステンシアはアルゼンチンで最も温暖な都市の一つであり、夏の雷と蒸し暑さで知られています。気温は温暖で、涼しく乾燥した時期と長く蒸し暑い夏に分かれます。夏は日中の気温が30℃から35℃、時には38℃まで上昇し、最高気温は42.3℃を記録しています。夜も暖かく、19℃から25℃程度です。午後に雷雨が発生することもよくあります。秋の訪れは遅く、3月や4月頃に秋となります。この時期は降水量が多く、月間284mmに達することもあります。冬（5月から9月）の気温は20℃から10℃程度です。

経済

レシステンシアは、周辺地域の農業と河川港としての商業が主な産業でしたが、近年ではサービス産業が成長しています。しかし、2006年の国立統計研究所の調査によると、貧困ライン以下の住民が55.6%に達しており、国内で最も貧困率が高い都市の一つとなっています。

文化

レシステンシアは「屋外の博物館」「彫刻の町」として知られ、街中には500を超える彫刻や芸術作品が展示されています。1988年からはビエンナーレ国際彫刻コンクールが開催され、コンテスト後には公園や歩道に彫刻が設置されています。1997年以降、このイベントはユネスコによって後援されています。また、市内には多くの美術館や博物館があります。

交通

レシステンシア国際空港は1965年に開港し、1971年にはモダニズム建築家アマンシオ・ウィリアムズ設計のターミナルビルが完成しました。国道11号線と16号線が市内を通り、1973年にはコリエンテスとを結ぶGeneral Belgrano橋が開通しました。国鉄は民営化に伴い1990年代初頭に閉鎖されましたが、1997年に州政府の出資によって再開されました。

姉妹都市

ウーディネ、イタリア （1978）
トレント、イタリア （2002）
アスンシオン、パラグアイ （2006）
サン・ヴィセンテ、ブラジル （2006）

レシステンシアは、豊かな自然と文化が共存する魅力的な都市です。訪れる人々は、美しい彫刻群や活気ある街並みを通して、アルゼンチンの歴史と文化に触れることができるでしょう。

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