レゾナック

株式会社レゾナックの概要

株式会社レゾナック（Resonac Corporation）は、日本の大手化学メーカーであり、樹脂加工や機能性化学を中心とした事業を展開しています。本社は東京都港区に位置し、グループ全体で約50社、23,000人以上の従業員を有しています。もともとは日立化成株式会社として知られ、日立製作所の化学部門が分社化し、独立した企業です。日立グループの中でも高い評価を受けており、経済産業省や東京証券取引所から「女性活躍推進に優れた企業」として選定された実績もあります。

歴史と沿革

レゾナックの起源は1912年に遡り、日立製作所が油性ワニスの研究を開始したことに始まります。1962年には日立化成工業株式会社が設立され、1963年から営業を開始しました。1970年には東京証券取引所に上場し、その後も着実に成長を遂げてきました。2007年には日立ハウステックを売却し、2008年以降は戦略的な事業統合を進めてきました。

2020年、昭和電工の完全子会社となった後、さまざまな企業再編を経て、2023年1月には現在の商号「株式会社レゾナック」に変更されました。この新しい名称は、英語の「RESONATE（共鳴する）」と「CHEMISTRY（化学）」の「C」を組み合わせた意義深いもので、同社の企業理念を反映しています。

主要製品と事業領域

レゾナックは、半導体用材料やディスプレイ関連材料、リチウムイオン電池用材料など、幅広い製品を扱っています。また、医薬品やライフサイエンス関連製品、さらには自動車関連の機能性材料など、技術の先端を行く製品ラインアップが特徴です。特に、半導体や電子部品向けの材料では、国内外のメーカーから高い評価を得ています。

企業文化と社会的責任

レゾナックは、日立グループから独立した後も、企業の社会的責任に注力しています。環境への配慮を大切にし、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。女性の活躍を推進し、労働環境の改善にも力を入れています。特に、女性活躍推進においてはなでしこ銘柄に選定されたこともあり、具体的な成果を上げています。

研究開発と未来の展望

研究開発についても積極的に行っており、先端技術研究開発センターを設立して、多岐にわたる研究を進めています。特に、環境技術や新素材の開発に注力し、業界の発展に寄与することを目指しています。今後も、新たな市場や技術に挑戦し続けることで、化学業界における重要なプレイヤーであり続けることを目指しています。

レゾナックは、その技術力と社会的責任を深く認識しながら、持続可能な成長を目指す企業です。

もう一度検索