レッドカドー

レッドカドーは、イギリスを代表するサラブレッド競走馬として、世界中の競馬ファンを魅了しました。2009年のデビュー以来、イギリスを拠点に活躍し、アイルランドや香港など海外のレースでも数々の好成績を残しています。

初期の頃はマイル程度の距離を走ることが多かったレッドカドーですが、その後は2400mを超える長距離レースを専門とするステイヤーへと成長を遂げました。3歳時の2009年から2010年にかけては主に条件戦に出走し、着実に経験を積んでいきます。3勝を挙げたものの、大きなタイトルを獲得するまでには至りませんでした。しかし、2011年、初の海外遠征となったアイルランドのカラーカップで重賞初制覇を飾ると、勢いに乗って愛セントレジャー、メルボルンカップ、香港ヴァーズといった国際的な大レースに挑みます。いずれも上位入線を果たし、世界レベルの競争力を持つことを証明しました。特にメルボルンカップでは2着と大健闘、世界最高峰の競走馬たちとの戦いで実力を示しました。

2012年には、地元イギリスのヨークシャーカップで重賞2勝目を挙げ、その勢いのまま海外遠征に臨みます。初挑戦となったジャパンカップでは、レース中に不利な状況に遭遇し8着に終わりましたが、続く香港ヴァーズでは、日本の強豪ジャガーメイルとの接戦を制し、見事優勝を飾りました。国際G1競走制覇という快挙は、レッドカドーの競走馬としてのキャリアにおける最大のハイライトとなりました。

2013年には、ドバイ、日本、シンガポールと世界を転戦。ドバイワールドカップでは2着、天皇賞・春では3着と好成績を残しました。天皇賞・春の好走は、同レースが海外調教馬に開放されて以来、初めて海外馬が馬券対象になったという歴史的快挙にも繋がりました。その後も、メルボルンカップで2年連続2着など、世界のトップクラスの競走馬として活躍を続けました。

2015年、クイーンエリザベスステークスで2着に入るなど、衰えを見せず走り続けましたが、5年連続の挑戦となったメルボルンカップで競走中に故障が発生、競走中止となりました。この時を以って、惜しまれつつ現役を引退することになります。引退後、手術を受け快方に向かっていたものの、合併症を発症し、安楽死の処置がとられました。その輝かしい戦歴と、最後まで競走馬として走り続けた姿は、多くの人々の記憶に深く刻まれています。レッドカドーは、まさに世界の競馬史に名を刻む偉大な競走馬でした。彼の勇姿は、これからも競馬ファンの心に生き続けることでしょう。

レッドカドーの競走成績は、netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどの競馬情報サイトで確認できます。彼の血統や詳細な競走成績については、これらのサイトを参照ください。

もう一度検索