レッドロブスター

レッドロブスターの概要

レッドロブスター（Red Lobster）は、アメリカ合衆国フロリダ州に本社を置くロブスターを中心としたシーフードレストランのチェーンです。1968年にビル・ダーデンとチャーリー・ウッズビーによって創業され、内陸地でのシーフードビジネスの成功を試みた結果、全米を含む多くの国に展開しています。現在、このブランドはアメリカ、カナダ、アラブ首長国連邦、日本などで店舗を構えています。

歴史と発展

レッドロブスターは、フロリダ州レイクランドの内陸で創業され、1970年には州内に3店舗を持つまでに成長しました。しかし、それ以上の拡大を促すための資金が不足したため、ゼネラル・ミルズ社の子会社とされることに。その後、カジュアルで家族向けのスタイルにシフトし、全米にわたるチェーン展開を実現しました。1995年にはダーデン・レストランツ社の傘下となり、独立した運営が行われるようになりました。

経営の変遷

レッドロブスターは、2014年に経営不振を理由に投資会社のゴールデン・ゲート・キャピタルに売却されました。この売却によりブランド再生が期待されたものの、その後も経営は厳しい状況が続きました。特に、レッドロブスターが保有していた不動産の売却が、実質的に資金をGGCに流す結果になり、賃料負担が重くなる一因となりました。2024年には連邦破産法の適用申請を行うことが報じられるなど、厳しい状況が続いています。

日本法人の展開

レッドロブスターは、1981年に日本に進出しました。最初はジャスコ（現：イオン）と提携し、1987年にはレッドロブスタージャパンを設立。フレンドリーで高品質なサービスをもって、デニーズなどの競合と差別化しながら成長を遂げてきました。

2002年には株式会社レインズインターナショナルの子会社となり、ブランドの看板デザインをアメリカのものに変更するなどの改良を進めながら、店舗のリニューアルも行いました。現在では、東京都や関東地方を中心に展開され、数多くの店舗が国内に存在します。

セリュックスホールディングス傘下

2011年以降はセリュックスホールディングス傘下となり、沖縄や九州など新しい店舗展開を進めていきました。最近の動向では、特別イベント「ロブスターの日」として、毎月の特定日に安価での生ロブスターの提供を行い、集客を図っています。

まとめ

レッドロブスターは、アメリカ発のシーフードレストランとして、国内外で影響力を持つブランドに成長しました。しかし、近年の経営不振や日本法人への影響が懸念される中、ファンを引きつけるためのサービスや新しいメニュー展開が求められています。レストランの高級感や新しい発見を求める顧客層に向けた戦略が、今後の成長を左右する要因となるでしょう。

もう一度検索