レデイ薬局

株式会社レデイ薬局：四国発祥のドラッグストアチェーンの歩みと事業展開

1959年、愛媛県松山市で創業した株式会社レデイ薬局は、現在では四国地方を中心に、調剤薬局、ドラッグストア、介護関連事業などを展開する企業へと成長を遂げています。ツルハホールディングスとフジ・リテイリングという、有力な小売企業2社の資本が入り、安定した経営基盤を築いています。

創業から現在までの歴史

創業者の三橋春男氏（現代表取締役会長兼社長の三橋信也氏の実父）が「銀天街ストアー」を開業したことが始まりです。その後、1968年に「株式会社レデイ薬局」を設立。愛媛県今治市に設立されたのち、松山市に移転しました。以来、数々の吸収合併や新たな店舗展開を経て、四国地方のみならず、近隣の中国地方、関西地方にも進出、事業規模を拡大してきました。

ジャスダック証券取引所への上場（2006年）、フジとの資本・業務提携（2007年）といった重要な転換期を経て、現在では200を超える店舗数を誇るまでに成長。さらに、次世代型介護ショップ「レデイ 介護ショップ アクティブ平井」を展開するなど、高齢化社会に対応した事業にも積極的に取り組んでいます。

多様な事業展開

レデイ薬局は、大きく分けて以下の事業を展開しています。

1. ドラッグストア事業

「くすりのレデイ」ブランドで展開されるドラッグストアでは、専門知識を持つ従業員による健康・美容相談を特徴としています。利便性向上のため、食品、特に近年は生鮮食品の品揃えも充実させています。

2. 調剤薬局事業

「レデイ薬局」ブランドの調剤薬局では、地域のかかりつけ薬局を目指し、一般的な調剤業務に加え、ドラッグストア併設型の店舗も増えています。処方箋の事前予約サービス「EPARK」にも対応し、待ち時間の短縮にも配慮。在宅医療にも力を入れており、訪問サービスなども提供しています。

3. 介護関連事業

「レデイ 介護ショップ アクティブ平井」では、アクティブシニア向けに介護用品や健康トレーニング機器を販売し、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員による相談サービスも提供。介護に関する総合的なサポート体制を整えています。

4. ネット販売事業

「くすりのレデイハートショップ」として、大手ショッピングモールに出店。医薬品や健康食品のほか、地域特産品なども販売するECサイトを運営し、オンラインでの販売にも注力しています。

その他の取り組み

ポイントカードシステムや、シニア感謝デーといった顧客還元策、アプリを使った販促活動も展開。キャッシュレス決済にも幅広く対応するなど、顧客満足度の向上に努めています。

地域貢献活動としては、「健康フェスタinえひめ」といった健康啓発イベントの実施や、環境保護活動、スポーツチームへの協賛なども行っています。

まとめ

株式会社レデイ薬局は、創業以来、地域密着型の経営を継続し、多角的な事業展開によって成長を続けています。今後、高齢化社会の進展やデジタル化の加速といった変化への対応が、さらなる発展の鍵となるでしょう。 顧客満足度向上と地域社会への貢献を両立させながら、持続可能な企業を目指している点が同社の大きな特徴です。

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