レーザーテック

レーザーテック株式会社について

レーザーテック株式会社（英: Lasertec Corporation）は、日本の神奈川県横浜市港北区に本社を構える半導体関連装置の製造企業です。創業以来、革新的な技術の開発を重視し、特に半導体マスクの検査装置において高い評価を得ています。また、同社はTOPIX Large70の構成銘柄の一つでもあります。

企業の概要

レーザーテックは、半導体マスク欠陥検査装置を中核に、エネルギーや環境関連の装置、フラットパネル・ディスプレイ関連装置、レーザー顕微鏡など、多岐にわたる製品の開発と製造を行っています。経営理念には「その時代にないものを開発する」という姿勢が表れており、グローバルニッチトップ戦略の下で、売上の10%を研究開発に投じています。この戦略によって、全従業員の60%以上がエンジニアとして、研究開発に力を入れる体制を整えています。

企業の沿革

レーザーテックの始まりは1960年に遡り、当初は「有限会社東京ITV研究所」として設立されました。その後、1962年には「日本自動制御株式会社」を設立し、医療用途向けのX線テレビカメラの開発を手掛けました。これを機に、磁気テープ関連の計測装置の開発にも進出。

1975年には、半導体産業に初めて参入し、フォトマスク・ピンホール検査装置を発売。1976年には、世界初のLSIフォトマスク自動欠陥検査装置を開発しました。1985年には、世界初の走査型カラーレーザー顕微鏡を開発し、高解像度のカラー観察と3次元測定を実現、業界からの注目を集めました。

また、1986年には社名を現在の「レーザーテック株式会社」に改名し、1990年には日本証券業協会に株式を店頭登録しました。その後、2013年には東京証券取引所の市場第一部に上場を果たしました。近年では、極端紫外線（EUV）露光技術に関連する検査装置を開発し、2017年にはマスクブランクス検査装置の販売を開始しました。2019年には第5世代通信規格（5G）向け装置を開発し、業界における彼らの存在感を更に強めました。

製品群とシェア

レーザーテックの売上の70%以上は半導体関連製品が占めており、液晶パネルの検査装置も手がけています。特に、EUV用のマスク欠陥検査装置は、競争が激しい市場で圧倒的なシェアを誇っています。「MATRICS X8ULTRA」はペリクルなしでの検査が可能で、世界市場シェアは90%以上に達しています。他にも、ペリクル付き・なしの両方に対応した「A150」は市場で100%のシェアを持っています。

加えて、半導体ウェハー向け検査装置やパワーデバイス向けのSiC検査装置にも高いシェアを有し、業界内での確固たる地位を築いています。特に、技術革新を続ける彼らの姿勢は、今後も注目されることでしょう。

まとめ

レーザーテック株式会社は、半導体関連装置の開発・製造を通じて業界内でのリーダーシップを発揮しており、持続的な革新を追求する企業としての存在感を増しています。

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