ロックマンワールド5

ロックマンワールド5

『ロックマンワールド5』は、1994年7[[月22日]]にカプコンから発売されたゲームボーイ用の横スクロールアクションゲームです。この作品は、ゲームボーイの「ロックマンシリーズ」第5作目で、プレイヤーは主人公ロックマンを操作し、悪のスペースルーラーズを倒して世界を救うことが目的です。

概要

本作は、従来のナンバリング作品をベースにしているわけではなく、全てのボスキャラクターやBGMは本作独自のものが作成されています。ゲームデザインと開発は水口エンジニアリングが担当し、プロデューサーとして藤原得郎、美術を稲船敬二が手がけました。音楽に関しては村田幸史が関与したという話もありますが、本人の確認は取れていません。

また、『ロックマンワールド5』は2001年にニンテンドウパワーの書き換え用ソフトとして再リリースされ、2013年にはニンテンドー3DS用のバーチャルコンソールでも配信されました。このゲームは、ゲームボーイシリーズの中で最後の作品となったため、特別な意味を持つ一作といえるでしょう。

ゲームシステムと特徴

本作では、これまでのシリーズにあったチャージショットは変更され、代わりに新しい攻撃手段「ロックンアーム」が採用されています。このロックンアームはロケットパンチとして機能し、短い射程で敵を攻撃しますが、攻撃後はロックンアームが戻ってくるまで再度攻撃することができません。さらに、サポートキャラクターとして登場する猫型ロボット・タンゴは、体当たり攻撃を行います。前作にあたる『ロックマンワールド4』に登場した鳥型ロボット・ビートは今作には登場しません。また、Pチップを用いたアイテム交換システムや、特定条件による裏強化が引き継がれています。

特殊武器

本作では多彩な特殊武器が用意されています。その中でも特にユニークな武器には、特殊光弾を発射する「スナッチバスター」、上昇しジグザグに進む泡状爆弾の「バブルボム」、敵や地形を貫通する「フォトンミサイル」などがあります。中でも「ブラックホール」は、周囲の敵を吸い込み、その直後にエネルギー弾を放出する強力な武器であり、威力は高いもののエネルギー消費が激しいのが特徴です。

ストーリー

物語は、4回のDr.ワイリーの野望がロックマンによって阻止された後の平和な世界から始まります。しかし、ロックマンは散歩中に登場した新たな敵「アース」と戦うことになり、敗北します。ロックマンは再びライト研究所に運ばれ、改良されたロックンアームを装備し、スペースルーラーズに立ち向かう旅が始まります。

登場キャラクター

主要なキャラクターには、ロックマン、ロール、ブルース、そして宿敵であるDr.ワイリーの他、スペースルーラーズたちがいます。このルーラーズは、それぞれ太陽系の名前を持ち、各々異なる能力や攻撃方法を持っています。例えば、水星に基づく「マーキュリー」は分裂能力を持ち、金星の「ビーナス」は攻撃的な性格です。各キャラクターは罠や障害物を駆使してプレイヤーを妨害し、プレイヤーにはそれぞれの弱点を突く戦略が求められます。

評価

『ロックマンワールド5』は、発売当初から多くのファンに愛され、ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューで22点を獲得しました。また、読者投票による評価も良好で、多様な戦略を要求されるゲーム性から、高い評価を受けています。

このゲームは独自のアートスタイルとサウンドトラック、ダイナミックな敵との戦闘を特徴とし、プレイヤーに新しい体験を提供することに成功しました。

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