ロッシー小川

ロッシー小川のプロフィール

ロッシー小川（本名：小川 宏）は1957年5月1日に千葉県千葉市で生まれた実業家で、女子プロレス界において非常に重要な役割を果たしてきました。彼は株式会社マリーゴールドの代表取締役でもあり、独自のプロデューススタイルで知られています。

経歴の始まり

ロッシー小川のルーツは、八百屋を経営していた両親のもとにあります。小川は東京写真専門学校（現在の専門学校東京ビジュアルアーツ）に通っていた頃、全日本女子プロレス（全女）に関わり始め、自ら撮影した写真がプロレスのパンフレットに使用され、すぐに全女の専属カメラマンとしてスカウトされました。1978年には広報として全女に正式に就職し、ビューティ・ペアやミミ萩原などの人気選手の担当を任され、特に80年代にはクラッシュギャルズのマネージャーとして活躍しました。

影響力の拡大

90年代に入ると、彼は企画広報部長に昇進し、団体対抗戦といった新たな企画を提案するなど、全女において強い影響力を持つようになりました。その中で北斗晶に「デンジャラス・クイーン」という名を付けたことでも知られており、様々な斬新なアイデアを提案して全女の発展に貢献しました。全女のトップ団体への成長を実質的にけん引した彼の姿勢は、ソフト面でのプロデューサーとしての手腕が評価されました。

しかし、次第にプロデューサー業務は合議制に移行し、松永家との対立が深まることになります。経営の不安が明らかになると、彼は松永家と対立し、同族経営に批判的な姿勢を取りました。

新たな挑戦

1997年、ロッシー小川は新団体の設立に動き出し、全女を退社。彼は一部の所属選手を連れて新しい団体「アルシオン」を立ち上げ、ビジュアル系の選手たちを育成しました。アルシオンでは、ルチャリブレと総合格闘技の技術を取り入れた新しいスタイルを模索し、さまざまな選手を輩出しました。2002年には全女との対抗戦を行い、自らが白タイガーのマスクを被ってリングに立つなど、注目を集めました。

アルシオンは経営不振に見舞われ、2003年に解散。しかし彼の活動は止まらず、次に新団体「メジャー女子プロレスAtoZ」に参加。また、風香の自主興行や覆面レスラーによる興行「仮面FIESTA」シリーズにも携わり、若手選手の活性化を図りました。

スターダムの設立

2011年には新団体「スターダム」を設立し、自らが代表取締役として活躍。新人選手を重視しながらも、わずか半年で後楽園ホールでの興行を成功させました。スターダムでは三つの王座を新設し、多くの注目選手を育成しました。スターダムが成長を続ける中、2019年にブシロードに事業を譲渡し、その後もエグゼクティブプロデューサーとして活動していましたが、2024年には同団体を去ることとなります。

マリーゴールドの設立と今後

同年4月、彼は新団体「マリーゴールド」を旗揚げし、新たな挑戦を開始しました。多くの選手がスターダムから退団した後に参加し、再び女子プロレス界での存在感を示しています。ロッシー小川のキャリアは、常に新しいアイデアと情熱で女子プロレスの未来を切り開いてきました。彼の動向が今後も注目されることでしょう。

人物としての特異性

彼の経歴には、アントニオ猪木対モハメド・アリの試合後にリングに上がり、アリを撮影したエピソードや、アルシオン社長時代に提訴した際の裁判の結果が含まれています。その結果、住居を失い車上生活を余儀なくされた時期もあり、彼の波乱に満ちた人生が垣間見えます。テレビ番組への出演や著書も多数あり、プロレス界の重要な人物として広く認知されています。

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