万美

万美（まみ）

1990年6月6日生まれ、山口県下関市出身の書道家、カリグラファー、そしてライブペインターです。伝統的な書道の技術を基盤としつつ、ストリートカルチャーを取り入れた独自の表現スタイルを確立しています。国内外で精力的に活動し、巨大な壁画制作や観客の前でのライブペインティング、多岐にわたる著名ブランドとの協業を通じて、書の世界を新たな領域へと広げています。

略歴

9歳の頃に筆を握り始め、高校時代には書道を職業とすることを志すようになります。山口県立長府高等学校を卒業後、大東文化大学文学部書道学科で専門的に書道を学びました。2009年からは、筆と墨を用いたパフォーマンス形式のライブペインティングを開始。東京をはじめ、ロサンゼルス、パリ、ベルリンなど世界各都市で壁画制作やライブペイントイベントに参加し、文字そのものを視覚的なアートとして捉え、デザインの一部として再構成する表現を特徴としています。

近年の活動としては、2023年にNHKのドキュメンタリー番組『アーティストたちの闘い』に出演し、自身の創作に込める思いや哲学を語りました。2024年には、人気eスポーツタイトル『Apex Legends』との異例のコラボレーションが実現。大規模イベント「Apex Legends Asia Festival 2024 Winter」の公式アンバサダーを務め、オープニングセレモニーで特別なパフォーマンスを披露しました。

作風

万美の作品は、古典的な書道の技法に深く根差しながらも、既成概念にとらわれない自由な発想とアプローチが際立っています。キャンバスに留まらず、建物の壁面、自動車の車体、スケートボードのデッキ、衣服など、様々な素材や形状を表現の場として選びます。文字が持つ意味性だけでなく、その形や構成を重視し、視覚的な要素として再構築することで、伝統的な「書」を現代的なデザインやアートへと昇華させています。

主な活動実績

万美は、そのユニークなスタイルで多方面とのコラボレーションを実現しています。

法人・企業・ブランドとの協業

数多くの世界的な企業やブランドと連携し、書道アートを提供しています。

MLB（ワールドシリーズ）: 2025年のテキスト提供。
VOGUE Japan: 雑誌掲載やアンジェリーナ・ジョリーとのコラボレーション（2024年）。
NIKE: 「Nike By You」プロジェクトでの書道協力（2023年・2024年）。
JAL（日本航空）: 機内動画への出演（2024年）。
PHILLIPS AUCTION: イベント出演および作品の落札（2024年）。
Mercedes-Benz, FENDI, Paris Saint-Germain, Rolls-Royce, Lamborghini など、高級ブランドやスポーツチームとのイベント出演やプロモーション協力。
Walt Disney Japan: 六本木ヒルズ森アーツセンターでのミッキーマウス展への作品提供（2020年）。
adidas: ラグビーワールドカップ関連でのグラフィック提供（2019年）やプロモーション出演（2017年）。
RIMOWA, BOSE, LEXUS, Samsung（GALAXY S10）, LUX, Montblanc, ANA など、ファッション、テクノロジー、航空など幅広い分野でのデザイン提供、パフォーマンス、プロモーション参加。
百貨店（西武渋谷店）、商業施設（Lan Kwai Fong Group）、飲料ブランド（SINGHA BEER）、菓子メーカー（LOTTE）等との企画展やデザイン提供実績もあります。

アーティスト・音楽関連との協業

音楽業界、特にヒップホップシーンのアーティストとの連携も多く見られます。

ヒップホップアーティスト：Kaneee, Awich, NORIKIYO, DJ KRUSH, DJ KEN THE 390 など、数々の著名ラッパーやDJの作品やライブ関連でのコラボレーション。
その他の音楽アーティスト：BMSG（テレビ番組・イベント題字）、MURO（題字・ロゴ）、GLAY（ファンクラブ会報誌表紙）、ゲスの極み乙女。（ステージ文字）、THE ORAL CIGARETTES（ステージ背景・グッズ）、上坂すみれ（CDジャケット）、ROTTENGRAFFTY（CDジャケット）、VAMPS（ツアー関連デザイン）、小林幸子 × 中川翔子（CDジャケット・MV題字）など、多様なジャンルのアーティストと協業しています。

これらの活動を通じて、万美は書道という伝統文化を現代アート、ストリートカルチャー、そして商業デザインの分野へと積極的に展開し、国内外から注目を集める存在となっています。

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