三浦謙司

三浦 謙司

日本のピアニスト、三浦 謙司（みうら けんじ）は、1993年に兵庫県神戸市で生まれました。2022年時点ではドイツを拠点に活動しています。

来歴

三浦氏は4歳で自らピアノに触れ始め、その音楽への関心を示しました。13歳という若さで早くもその才能が認められ、奨学金を得て単身イギリスへ渡航。ロンドンの名門パーセル・スクールに入学し、本格的な音楽教育の道を歩み始めます。同校では、ロシャン・マガブ氏とウィリアム・フォン氏のもとでピアノの技術と音楽性を磨きました。

高校卒業にあたる2011年、彼はロンドンの王立音楽アカデミー、ベルリン芸術大学、そしてアメリカのカーティス音楽院という、いずれも世界的に権威のある音楽教育機関から合格通知を受け取るという類稀なる実績を残します。最終的に、ベルリン芸術大学への進学を選び、クラウス・ヘルヴィヒ氏に師事して学びを深めました。

しかし、2012年の夏にベルリン芸術大学を中退するという選択をし、一時的に音楽の表舞台から距離を置いた時期がありました。その後、2014年4月に再び音楽の道へ戻り、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に再入学。ここではエルダル・ネボルシン氏に師事し、再び集中的な研鑽を積むこととなります。

彼が国際的に注目される大きなきっかけとなったのは、2019年度に開催されたロン＝ティボー国際コンクールです。この歴史あるコンクールで、三浦氏は見事第1位に輝き、さらに3つの特別賞も同時に受賞するという快挙を達成しました。この優勝は、その後の彼のキャリアにおいて重要な転換点となりました。

主な入賞歴

これまでに、三浦謙司氏は数々のコンクールで優れた成績を収めています。

第4回 マンハッタン国際音楽コンクール 金賞
2017年 スタインウェイコンクールベルリン 第1位
2018年 Shigeru Kawai国際ピアノコンクール 優勝
2015年 浜松国際ピアノコンクール 奨励賞及びAAF賞
* 2019年 ロン＝ティボー国際コンクール 優勝

これらの受賞歴は、彼の高い演奏能力と国際的な競争力のある実力を明確に示しています。神戸に生まれ、若くして海外に渡り、一時は音楽から離れながらも再びその道に戻り、世界の舞台でトップの栄誉を掴んだ三浦謙司氏の今後のさらなる活躍が期待されています。

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