上盛岡駅

上盛岡駅について

上盛岡駅（かみもりおかえき）は、岩手県盛岡市本町通の3丁目にあるJR東日本の山田線に属する駅です。この駅は、1923年10月10日に開業し、以来、地域交通の重要な拠点となっています。

歴史

上盛岡駅は1923年に開業し、長い歴史を持つ駅です。しかし、時代とともにその役割は変化してきました。1981年には貨物の取り扱いを廃止し、1982年には荷物の扱いも終了しました。この年にはまた、列車の交換設備を撤去し、駅員が常駐しない無配置駅に移行しました。1987年に国鉄の分割民営化が行われ、東日本旅客鉄道の駅となりました。その後、1998年には無人化され、利用客にとって利便性が低下しましたが、2024年には「えきねっとQチケ」のサービスが開始される予定です。

駅構造

この駅は、単式ホーム1面1線の地上駅で、かつては相対式のホームが2面3線備えてありました。盛岡駅側にかつてあった貨物用側線や、北側には機回し線もあり、地域の物流を支えた歴史がありました。今でも、駅の前後のカーブを通じて過去の様子を伺い知ることができます。技術の進歩とともに、駅は無人化され、無簡便な駅舎に改築されました。現在、駅舎内部は待合室のみとなり、駅員は不在です。自動券売機や基本的な便所設備も欠けているため、利用者は近隣の自動販売機を利用する必要があります。

周辺環境

上盛岡駅の周辺は主に住宅地であり、徒歩圏内には2つの大学が所在するため、アパートも多く見られます。また、盛岡市の中心部にも近く、各種の公共施設や商業施設が揃っています。駅周辺には、盛岡税務署や岩手県庁、警察署などの官公庁もあり、公共サービスを利用するのにも便利です。

さらに、駅の北側には県立中央病院があり、医療機関が集積しています。このような周辺環境は、上盛岡駅を地域の交通の要所としています。

交通アクセスとバス路線

駅近隣には小さなロータリーが設けられていますが、実際にバスが発着する運行は見られません。そのため、駅自体の交通接続は乏しく、周囲のいくつかのバス停が独立して存在しています。最寄りのバス停留所には「本町通三丁目」や「県立中央病院前」などがあり、これらは駅から300メートル以内に位置していますが、駅からの直接的な案内は設けられていません。

結論

上盛岡駅は、歴史的な背景とともに成長してきた駅であり、地域の重要な交通機関として現在も機能しています。地域住民にとって利便性とアクセスの良い場所である一方、過去の歴史を称えつつ、その役割を変化させていく必要があるでしょう。今後のえきねっとQチケの導入が、駅の利用促進にどう寄与するか、注目されます。

もう一度検索