上越高等学校

上越高等学校について

上越高等学校は、新潟県上越市寺町に位置する私立高等学校です。学校法人古川学園によって運営され、100年以上の歴史を持つ伝統校です。県内では2番目に古い私立高校であり、そのルーツは明治時代後期、1904年（明治37年）に藤縄正朔が設立した私立女子裁縫学校に遡ります。

歴史

創立当初は女性の教育機会の提供を目的としていましたが、時代とともに高田実科女学校、高田高等家政女学校と名称を変え、戦後の学制改革を経て高田家政高等学校となりました。1951年（昭和26年）には学校法人古川学園が設置母体となり、1961年（昭和36年）に普通科を設置して高田女子高等学校と改称。1982年（昭和57年）には男女共学化に伴い、現在の上越高等学校に名称を変更しました。

2004年（平成16年）には創立100周年を迎え、2014年（平成26年）には食物科を閉科し、全普通科の高等学校となりました。同年には「ICTを活用した国際コミュニケーション能力の向上」が県の事業に採択され、国際理解教育・英語教育を強化しています。また、創立110周年を機に校舎の全面改築が行われました。

学科とコース

現在、上越高等学校は普通科のみで構成され、以下の2つのコースがあります。

グローバル特進コース：2年次から文系・理系の2系列に分かれ、高度な学力を目指します。
普通コース：2年次からさらに進学コースとキャリアデザインコースに分かれます。キャリアデザインコースは、フード系、ファッション系、情報系の3系列から選択可能です。

全校生徒数は約600名で、1学年5クラス、3学年合計15クラスで構成されています。

部活動

近年、部活動にも力を入れており、特にサッカー部では元Jリーガーの藤川祐司氏を招聘。2018年（平成30年）には全面人工芝のフルピッチが新設されました。その他、室内練習場や人工芝のテニスコートも完備しています。

運動部には、サッカー、野球、ダンス、バレーボール（女子）、陸上競技、卓球、柔道、剣道、バスケットボール（男女）、テニスなどがあり、文化部には、音楽、美術、書道、インターアクトクラブ、料理、華道、英語、囲碁・将棋、写真、パソコンなどがあります。

教育理念

上越高等学校の教育理念は、「自主」「誠実」「礼節」を校訓とし、伝統を踏まえ、次世代の社会の要求に応えられる人材育成を目指しています。教育目標として、心身ともに健全で、規律正しく教養豊かな、より良く生きる力を備えた人を育成することを掲げています。生徒一人一人を大切にし、精神的にたくましい生徒を育てるため、丁寧な指導を心掛けており、生徒の進路実現を第一に考え、具体的で実践的な指導を行っています。

年間行事

年間を通して、入学式、遠足、体育祭、スポーツ大会、イングリッシュチャレンジセミナー、秋輝祭（学園祭）、台湾修学旅行（2年生）、スキー授業（1年生）、スプリングフェスティバル（地域住民参加型イベント）、卒業式など、様々な行事が行われます。

校歌

校歌は、作詞を相馬御風、作曲を汐澤安彦が手掛けています。

アクセス

えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの高田駅から徒歩約5分と、アクセスも良好です。

著名な卒業生

様々な分野で活躍する卒業生がおり、吉川照美（テディベア作家）、片山愁（漫画家）、間嶋里美（声優）、星瑞枝（トリノ五輪日本代表アルペンスキー選手）、神波憲人（野猿ボーカル）、阿里操（作家）、伊藤とし子（歯科医師）、南里空海（ジャーナリスト）などがいます。

上越高等学校は、伝統を重んじながらも時代に合わせた教育を行い、生徒の可能性を最大限に引き出すことを目指しています。

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