下田裕太

下田裕太：箱根駅伝からマラソン界へ羽ばたくオタクランナーの軌跡

下田裕太選手は、1996年生まれの日本の陸上競技選手です。専門は長距離走、マラソン、駅伝で、静岡県出身。高校時代は加藤学園高等学校で陸上部に所属し、全国高校駅伝に出場。その後、青山学院大学に進学し、名門・青学大陸上部の主力として活躍しました。

青山学院大学時代：箱根駅伝を舞台に才能開花

青山学院大学時代は、箱根駅伝でその名を広く知らしめました。大学1年生の時は補欠でしたが、2年生からは主要メンバーとして活躍。特に、2016年の第92回箱根駅伝では復路8区で区間賞を獲得し、チームの往復完全優勝に貢献しました。この時の区間記録は、区間歴代3位という素晴らしいものでした。 続く第93回大会でも8区で区間賞を獲得、チームの3連覇に貢献するなど、大学駅伝において圧倒的な強さを見せつけました。箱根駅伝での活躍は、下田選手の知名度を飛躍的に向上させました。大学時代には、出雲駅伝や全日本大学駅伝にも出場し、チームの勝利に貢献しています。

大学在学中には、東京マラソン2016に初マラソンとして出場。2時間11分34秒という好タイムで10位に入り、男子マラソンジュニア日本記録を更新する快挙を成し遂げました。リオデジャネイロオリンピック代表選考会を兼ねていたこのレースでは、惜しくも代表選出は逃しましたが、その潜在能力の高さを証明しました。

GMOアスリーツ時代：マラソンランナーとしての挑戦

大学卒業後はGMOアスリーツに入社し、プロのランナーとして活動を継続。しかし、フルマラソンでは思うような結果を残せず苦戦が続きました。北海道マラソンや東京マラソンなどに出場するものの、思うような結果が出せず、MGC（マラソングランドチャンピオンシップ）出場権獲得には至りませんでした。

その後も地道に実力をつけ、2020年東京マラソンでは念願のサブテン（2時間10分未満）を達成。自己ベストを大幅に更新する2時間7分台の好記録を残しました。2022年5月のオタワマラソンでは3位に入賞、2023年MGC出場権を獲得しました。2023年10月のMGCでは45位と結果を残せませんでしたが、2024年2月の別府大分毎日マラソンでは、日本男子トップでフィニッシュ。東京世界陸上出場への可能性を示しました。

「オタクランナー」としての魅力

下田選手は、アニメやゲーム好きとして知られる「オタクランナー」でもあります。『アイドルマスター』シリーズや『とらドラ！』などの作品が好きだと公言しており、その親しみやすいキャラクターも人気の一つです。テレビ番組への出演を通して、その個性的な一面を披露する機会も多く、視聴者からの支持も得ています。

プライベート：結婚、そして未来へ

2023年には、女優・タレントの金久保芽衣さんと結婚。2024年5月には、結婚披露宴の様子がテレビ番組で公開され、話題となりました。

下田裕太選手は、箱根駅伝での輝かしい活躍から、プロとしてマラソンランナーとして、そして「オタクランナー」として、多方面で活躍する魅力的な選手です。今後の活躍にも期待が高まります。

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