下石戟

下石 戟（しもいし げき）

下石 戟（しもいし げき、1987年3月20日生まれ）は、滋賀県出身の競技麻雀プロ雀士です。日本プロ麻雀協会に所属しており、その攻撃的な雀風と個性的なキャラクターで注目を集めています。

経歴

麻雀を始めたきっかけは大学時代の友人からの勧めでした。2009年に日本プロ麻雀協会へ、当時の名義である「下井 重貴」として第8期前期に入会しました。プロ入り後、早期にその実力を示し、第6回オータムチャレンジカップ（現在のオータムチャンピオンシップ）では、シード権を持たない「ノンシード」の立場から勝ち上がり、決勝では初戦で苦しいラスを引いたものの、そこから見事な巻き返しを見せて逆転優勝。これが自身初のタイトル獲得となりました。

その後も研鑽を積み、2023年10月にはRMUが主催する伝統的なタイトル戦、RMUクラウンにおいても頂点に立ちました。これは異なる団体主催のタイトル獲得という点でも、彼の広範な実力を証明する出来事と言えるでしょう。

プレイスタイルと人物像

下石プロの雀風は、自身が「踏み込みが強い」と表現するように、非常に攻撃的で押しの強いスタイルが特徴です。しかし、ただ攻めるだけでなく、状況に応じて打ち方を変える「広角な打ち分け」も得意としており、柔軟な対応力も持ち合わせています。さらに、実家が神社であることにちなんで、自身の麻雀スタイルを「神主打法」とユニークに表現しています。この個性的な呼称は、彼の麻雀への深い思考と遊び心を同時に示しています。

日本プロ麻雀協会の公式サイトに掲載されている彼のキャッチコピーは「第六天魔王」であり、これもまた彼の持つ強烈な存在感と攻撃性を象徴しています。

また、ユニークな一面として、YouTubeのコメント欄で自身の配信への「高評価お願いします」という発言を繰り返したことがきっかけで、一部の最高位戦所属プロからは親しみを込めて「高評価おじさん」という愛称で呼ばれるようになったというエピソードもあります。さらに、自身のスマートフォンには、他のプロ雀士、特に朝倉康心プロや醍醐大プロのアクリルスタンドやシールを貼るなど、プロ間の交流や尊敬の念を示す一面も持ち合わせています。

印象的な対局

2024年8月4日に行われた第23期雀王戦A1リーグの配信対局（第4節B卓）では、非常に稀少な役満である「地和」を和了し、視聴者や関係者に強いインパクトを与えました。この対局には、真田槐プロ、田幸浩プロ、菊地俊介プロが同卓していました。また、興味深いことに、下石プロは2015年11月19日の配信対局でRMUの月島ひかるプロが「天和」を和了した際にも、その場に同卓していた経験があります。滅多に見られない二つの役満の瞬間に立ち会っていることは、彼の麻雀人生における偶然の一致としても語られることがあります。

獲得タイトル

第6回オータムチャレンジカップ（優勝時は下井 重貴名義）
第15期RMUクラウン

外部リンク

* 下石戟 (@villa8888881) - X（旧Twitter）

下石戟プロは、そのタイトル獲得実績、攻撃的かつ柔軟なプレイスタイル、そして個性的なキャラクターで、競技麻雀界において確固たる存在感を示しています。今後のさらなる活躍が期待されるプロ雀士の一人です。

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