地和

地和（チーホウ）

地和（チーホウ、チイホウ、チーホー）とは、麻雀における役のひとつ。役満として扱われます。

概要

地和は、子が配牌の時点で聴牌しており、かつ第一ツモで和了することで成立する役です。ただし、第一ツモの前に他家によるチー・ポン・カンがあった場合、地和は成立しません。

例：


    アガリ


第一ツモでの和了であることから、親の役満である天和と類似した役と言えます。しかし、天和が親にしか成立しないのに対し、地和は子にのみ成立する点が異なります。また、第一ツモでの和了が条件であるため、第一ツモの際に暗槓し、嶺上開花で和了した場合も地和は無効となります。

地和はその成立が完全に運に左右されるため、「第一ツモでの和了はすべて役満払いとする」というローカルルールが存在することもあります。

競技麻雀の放送対局においては、以下の対局で地和の成立が確認されています。

猿川真寿（日本プロ麻雀連盟） - 2014年、三麻エンペラー決定戦（同卓者：藤崎智、紺野真太郎）
佐々木寿人（日本プロ麻雀連盟） - 2016年、麻雀プロ団体日本一決定戦（同卓者：多井隆晴、石橋伸洋、鈴木たろう）
下石戟（日本プロ麻雀協会） - 2024年、雀王戦A1リーグ（同卓者：真田槐、田幸浩、菊地俊介）

歴史

元々は、親の第一打を「地牌」と呼び、それをロンすることを「地和」と呼んでいました。しかし、現在では「子の第一ツモでの和了」という意味に変化していることが多く、元の意味での地和を採用するルールはローカルルールに近い扱いとなっています。

親の第一打をロンする和了、つまり「元々の地和」は、現在の一般的なルールでは人和の一種として扱われることが多いです。ただし、人和自体を採用していないルールも存在し、その場合は単なる門前ロンとして扱われることになります。場合によってはチョンボとなる可能性もあるため、注意が必要です。（人和の項目も参照してください）

関連項目

天和
人和
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