下関市営下関陸上競技場

下関市営下関陸上競技場の概要

下関市営下関陸上競技場は、山口県下関市向洋町の下関運動公園にある市営の陸上競技施設です。この競技場は1958年に落成し、以来多くの競技会が開催されてきました。特に記念すべきは、開場直後に行われた第11回全国高等学校陸上競技対抗選手権で、この大会は今でも多くのアスリートにとってのステップとなっています。

競技場は日本陸上競技連盟の第2種公認を受けており、8レーンの全天候型トラックと、400mの周回コースを備えています。メインスタンドには7169人を収容でき、特に屋根が設けられていますが、バックスタンドはコンクリート製の階段状座席、サイドスタンドは芝生席となっており、観戦環境が多様です。照明はメインスタンドだけに設置されており、ナイトゲームには不向きです。

競技場の利用とイベント

この競技場は、2011年に行われた「おいでませ!山口国体」ではサッカー競技成年男子の主会場となりました。また、2010年には第46回全国社会人サッカー選手権大会の決勝戦もここで行われました。更に、Jリーグのギラヴァンツ北九州が下関市をフレンドリータウンと位置づけ、ここで練習を行ったこともあります。

Jリーグに参戦するレノファ山口FCにとっても、この競技場は貴重なホームグラウンドです。2014年以降、数試合がこの場で開催され、地域密着型の活動を推進しています。特に2016年には、サポーター席をバックスタンドに設けたため、ファンの応援の場面も多く見受けられました。

陸連の公認問題

しかし、施設には課題も存在し、2018年には日本陸上競技連盟から公認の維持が「保留」とされる事態が起こりました。実測の結果、トラックや走路の摩耗が激しく、全体的な改修が必要とされたのです。下関市はこの問題を重く受け止め、走路の全面改修を決定しました。改修工事は2019年6月に完了し、7月からの利用再開と相成りました。

命名権の取得について

また、下関市は施設の運営基盤を強化するために命名権を2020年に株式会社セービングに授与しました。この契約によって、競技場の名称は「セービング陸上競技場」となり、命名権の料金は年間200万円（税別）で設定されています。契約は2020年から始まり、供用期間は3年間の自動更新が含まれます。

アクセスと周辺環境

競技場へはJR下関駅や新下関駅からサンデン交通のバスを利用することができ、徒歩でのアプローチも便利です。公共交通機関でのアクセスも良好で、地域のスポーツ振興にも寄与しています。特に下関市内には他のスポーツ施設も整備されており、総合的なスポーツ交流の場として利用されています。

まとめ

下関市営下関陸上競技場は、地域スポーツの重要な拠点としてその役割を果たしており、今後も多くのアスリートや観客に愛され続けることでしょう。

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