不滅の仮面ライダースペシャル

不滅の仮面ライダースペシャル

『不滅の仮面ライダースペシャル』は、1979年9月8日に放送された特撮テレビドラマで、仮面ライダーシリーズの特別番組として位置づけられています。この番組は、毎日放送とTBS系列で放映され、特に「仮面ライダー (スカイライダー)」の宣伝を兼ねた内容となっています。

概要

この特別番組の主要な部分は、立花藤兵衛が過去の仮面ライダーシリーズに関するアイテムを使いながら、子供たちに向けて歴代の仮面ライダーを紹介するというものです。藤兵衛は東映大泉撮影所に登場し、変身ベルトや台本などのアイテムを手にしながら思い出を語ります。こうしたメタフィクション要素により、視聴者は新旧のライダーたちの魅力を再発見できる場となっていました。

番組は2部構成で進行しますが、DVDパッケージなどでは3部構成として紹介されています。第1部では、過去の劇場版作品からの名場面集が中心で、『仮面ライダー対ショッカー』や『仮面ライダー対じごく大使』、『5人ライダー対キングダーク』といった新作シーン、さらには『仮面ライダーアマゾン』や『仮面ライダーストロンガー』のテレビシリーズの劇場上映版からもヒーローたちの活躍が紹介されています。また、『仮面ライダーV3対デストロン怪人』という劇場版の内容もこのスペシャル内で放送されました。

第2部には、『仮面ライダー (スカイライダー)』のプロモーション映像が含まれています。このプロモーション映像では、初回のエピソードで使用されなかった場面が多く含まれています。進行役として藤兵衛を演じた小林昭二は、当初『仮面ライダー (スカイライダー)』に出演する予定もあったようですが、その実現には至らなかったため、このスペシャルが藤兵衛としての最後の作品となりました。

特記

番組内では少しの矛盾も見られます。例えば、藤兵衛はアマゾンの本名（山本大介）について知っていることが描かれていますが、本編では認識していなかったことになっています。また、スカイライダーの紹介シーンで藤兵衛が持っているスカイライダーの変身ベルトは、初期の撮影会で使用されたバックルの形状が異なるNGタイプだという興味深いエピソードもあります。

映像ソフト化

本作品は、1997年にLDとして発売された「仮面ライダースペシャル(1)」が初ソフト化された後、2004年にはDVD版もリリースされました。このように、特別番組としての価値が記録として残されています。

参考資料

本作品に関する情報は、多くの関連書籍や公式データファイルに記載されています。特に、デアゴスティーニ・ジャパンが発行した『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』や、講談社から出版された『仮面ライダー1971-1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人』などは、詳しい情報源として貴重です。

このように『不滅の仮面ライダースペシャル』は、仮面ライダーシリーズの魅力を再確認できる重要な特別番組であり、新旧ファンどちらからも愛され続けています。

もう一度検索