中嶋大道

中嶋 大道（なかじま だいどう）の紹介

中嶋大道は1944年に長野県安曇野市で生まれた彫刻家および造形作家です。彼は、長野県の自然と文化の影響を受け、その地で作業するための工房を構えて活動しています。特に昆虫などの生物をモチーフにした作品を得意としており、ステンレスを主な素材として使用していることが特徴です。

経歴と作風

中嶋は南安曇郡穂高町で生まれ育ちました。初期の作品では木彫に取り組んでいましたが、次第に金属溶接の技術を学び、様々な金属素材の造形に挑戦するようになりました。彼は試行錯誤を経て、最終的にステンレスを用いた作品の制作に辿り着きました。特に1980年代の初めからは、ステンレスを用いた巨大彫刻作品に注力し始めます。

中嶋の作品は、厚さ4mmから5mmのステンレス鋼板を使用し、溶接や研磨を施して形作られます。その結果、彼の作り出す彫刻は非常に精巧で美しい表現力を持っています。1983年からは、日本美術展覧会に数多く入選し、彼の作品は全国各地で展示されることとなります。その後、作品が公共の場にも永久的に設置される例も増えていきました。

主な作品

中嶋大道の手がけた代表的な作品は以下の通りです。

• - 白鳥（1990年）：長野自動車道豊科インターチェンジ前のスワンガーデン安曇野に設置され、高さは4.3メートルに達します。
• - カブトムシ（1990年）：小布施町の竹風堂前に設置されました。
• - 災害復興記念公園モニュメント（恐竜）（1999年）：小谷村に設置されたこの作品は、高さ11メートルにもなる大作です。
• - トノサマバッタ（2006年）：東京都日野市の多摩動物公園の昆虫園の前の広場に設置された体長約3メートルの作品です。
• - 次世代へ（お茶の実）（2010年）：静岡県JR菊川駅前広場に設置されたこの作品は、高さ1.8メートル、重量1.5トンにもなります。
• - 健康長寿道祖神（2013年）：穂高神社に設置されたこの作品は、高さ2.5メートルで、重量が1トンを超える日本最大の道祖神として知られています。

まとめ

中嶋大道の作品は、その独自のスタイルと力強い表現で多くの人々に影響を与えています。彼の彫刻は単なるアート以上の意味を持ち、地域のシンボルとしての役割も果たしています。今後も彼の創作活動に期待が寄せられています。

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